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<S-043> バックロードバスレフの設計

2014年09月27日 20時20分59秒 | オーディオ
さて、前回(9/7)の続きで、
10/30のミューズの方舟のコンテストに向けての製作です。

今回作成するS-043は
「バックロードバスレフ」にしよう、と決めたので、
まずは、設計を固めていきます。

そもそも、バックロードバスレフというのは、
バックロードホーン(BH)の出口にダクトをつけたものです。





しかし、設計として通常のBHと異なるのは、
・ホーン長が短い
・ホーンの広がりが大きい
という点です。

ホーン長は、通常のバックロードの場合 1.5m~3.0m程度のホーン長となりますが、
kenbeさんのバックロードバスレフの場合、もっと短い値(1.5m以下)を採用していることも多いようです。

一方、ホーンの広がりに関しては、ホーン長が短いために自然と大きくなります。
(「ホーンの広がり」=「断面積変化」/「ホーン長さ」という定義です)
↑正確には、こちら。

通常のバックロードホーンでは、広がり率0.8前後の値をとるのですが、
バックロードバスレフの作例を見ると、広がり率2.0以上になるようです。



さて、今回のS-043の設計はこんな感じです。






ホーン長は0.8mしかないので、共鳴管として動作したとしても、
ホーンからの低音は、110Hzが限界でしょう。

しかし、そこにバスレフ効果が加わることで、
64Hzの低音再生を狙う設計です。 (φ50mm、長さ100mmダクト使用時)

なお、この64Hzという値は、
本体エンクロージュアの全内容積(ホーン部+空気室部)と、
ダクトの断面積&長さから、一般的なバスレフ箱の式を用いて算出しています。


設計が決まったところで、あとは木工作業です。



ダクト板は3種類。ここに塩ビ管(φ100 or 50mm)が入る設計です。



空気室も3種類あります。それぞれ2.1L、3.4L、5.7L。



ダクト装着前。普通のバックロードです。



ダクト装着後のイメージはこんな感じです。




さて、次回は試聴と測定をしてみます。

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