オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

スピーカー再生技術研究会 2012年OFF会(2)

2012年10月13日 07時05分32秒 | オーディオ
「スピーカー再生技術研究会」の日記も後半です!

中田さんは、周波数測定&補正についての発表でした。
ご自身のパソコンを持ち込むなど、気合の入りようが素晴らしいです!



周波数特性や位相特性をPC側で補正することは、私自身否定的だったのですが、
部屋の補正をすることで、空間表現が自然になることは新たな発見でした。

PCオーディオ環境さえあれば、2万円程度の出資でできるとのことでした。



中山さんは、なんとスピーカーユニットから自作。
お話を聞くと、磁石のプロのご様子。

そんな磁石を大量に使ったユニットがこちら。




交互に配置されたSとNの磁石の間に、導体を配置した構造です。
エッジレス、軽量振動板、全面駆動…といった数々の利点を有しています。

現状では、箱の開発は行っていないので、
ユニット単独の周波数特性のみが公開されました。



低音こそ出ていませんが、なかなかフラットな特性だと思います。




実際に音を聴いてみると、しっかりとしたコシのある浸透力のある音。
立ち上がりがキレイなのか、良質なホーン型スピーカーの音を連想させます。

同時開発したという、スーパーツイーターも試聴しました。




鈴木氏のスピーカー(TangBand製「W5-1880」)に追加すると、
高域のヌケ・切れ味が上昇し、良好なバランスへシフトしました。


さて、お次は石田さん。
お得意のマルチアンプシステムと、ネットワークのデモです。



スピーカー本体は、普通のバスレフ型ですが、
十分な質感と量感を備えた低音や、そこに違和感の無い高域が上手いバランスに付与されている印象でした。

定在波や、ユニットからの直接音の影響を考えたダクト配置や、
高域・低域双方のインピーダンス補正など、なかなか興味深い発表でした。


最後は、大沢さん。
独自の多重共鳴管を使ったスピーカーです。



ユニットはステレオ誌付録のもの。
高域抑制のために粘着テープを貼り、もう原型を留めていません(笑)

映画好きの大沢氏らしく、映画のサントラを中心に披露。

安定のピラミッドバランスで、
低音量感のあるユニットと多重共鳴管のコンビの良さを再認識することができました。

大沢氏としては、リラックスして音楽を聴くために、
ダイトーボイスAR-7がお気に入りとのこと。



ユニットを交換すると、
共鳴管のボンツキが減少し、非常に聴きやすいバランスの音を堪能することができました。



愛着のあるスピーカーで、
大好きな音楽を聴く。

そんな自作スピーカーの基本を再認識させてもらった発表でした。


このOFF会も、これで終了。
最後にオークション会もあり、なかなかの大盛況でした。

-終-

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