オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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まなびストレートOPから考える「フラッシュ効果」!?

2007年02月15日 11時40分18秒 | アニメ
いきなりにも派手な題名ですが・・・
超演出により話題の
「がくえんゆーとぴあ まなびストレート」オープニング映像(以下OP)について長々と語ってみます。

ちなみに、リンク先は「ゆうつべ」です。

まず、このオープニングは全体的に「照度」が低い(暗い)事が分かります。
日の出前(?)という場面設定なのでしょうか・・・
重要なのは、全体照度を下げる事により、「フラッシュ効果」に成功しているのです。
「フラッシュ効果」とは、照度の低い画面を急に明るくする事で、より明るく感じさせる効果を示す事にします。

(注)専門用語ではないので、このブログ内の単語とします。

本アニメのOPでは、照度変化が「時間軸方向」であるのに対し、写真の世界では「平面方向」にその効果を用いる事が日常的に行なわれます。
具体的には、『海面に映った夕日の輝き』などを撮る時、極端に全体を暗く撮ることで、より輝きが目立って見せる事ができるのです。
両者に共通しているのが、限られたダイナミックレンジ(明と暗の差)を効果的に活用するために、全体を対象物と反対の方向に描いているのです。(つまり、「明」を描きたければ、全体を「暗」に描く)


「理解できないことを語っているな~」と感じるのが普通ですw 私の文章力が未熟なだけですから・・・
まあ、最後までお付き合いください m(_ _)m


次に、最も身近な例で考えてみます。
ポップス等の最近の音楽に多用される手法なのですが、
曲の途中で、急に電話の声みたいに音声を加工して、その後で一気に戻す
というのがありますね。
これも、「フラッシュ効果」と実質的には、ほぼ同じ物です。
一度、周波数レンジを狭める(=電話の声のようにする)ことで、次に元に戻した時に、より周波数レンジが広く(=新鮮な感じに)曲が聞こえるのです。
一度『暗』を体験させることで『明』がより強く感じられるのです。

同じような事が、映画音響の世界でもあります。
爆発音の前に、一瞬の静寂を入れる
という手法です。
これは、「スターウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」で確認できます。
繰り返しになりますが、一度『静けさ(暗)』を体験させる事で『爆発音(明)』をより強く知覚させる事ができるのです。
ちなみに、DVD特典のコメンタリーで実際に音響監督(?)が説明していました。


以上のことをまとめると、
まなびOP  「照度」における「暗」と「明」を「時間軸方向」で変化させる
写真    「照度」における「暗」と「明」を「平面方向」で変化させる
ポップス  「周波数レンジ」における「狭」と「広」を「時間軸方向」で変化させる
映画音響  「音圧レベル」における「大」と「小」を「時間軸方向」で変化させる


結論として、
「明と暗の対比」を利用した「がくえんゆーとぴあ まなびストレート」のOPは注目に値する
ということです。


<参考>がくえんゆーとぴあ まなびストレート公式HP

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