冷凍食品の農薬混入事件・・・

　マルハニチロの子会社のアクリフーズが生産した冷凍食品に農薬が混入されていて多数の人たちが腹痛などを訴えたというニュースが世間を賑わしています。

　じいちゃんはあまり冷凍食品は食べんのですが、たまに「から揚げ」や「広島風お好み焼き」が食べたくなって買ってきます。

　ばあちゃんが生協で共同購入するのは、ほとんどが冷凍食品で食べもせんのに保存がきくので毎週大量に買い込んで、冷凍庫の引き出しが閉まらないほど溢れかえっています。

　夏になると焼酎のお茶割を飲むのに氷が必須アイテムになるので、冷凍庫の中にどうやって氷を詰め込んだらいいのか悩みの種になります。

　まあ、はたから見ると「食える分だけ買えばいいのに」と思うのですが、どうやらばあちゃんにしてみれば今日は何を食べようかと冷凍庫の中の冷凍食品を引っかき回すのが楽しいようです。

　それにしても今回の事件に関しては、生産のほぼ最終段階の包装などの工程で農薬が混入されたらしいということで、ピザやコロッケ、グラタンなど混入された商品も数種類に渡っています。

　愛知県でも数十人が被害にあっているそうです。

　工場の従業員のインタビューでも「農薬を作業場に持ち込むのは大変」という人と「分からないように持ちこむことはできる」という人に意見が分かれています。

　従業員の誰かがやったことは間違いないんでしょうが、何のためにそんなことをしなけりゃいかんかったんでしょうか？

　単なる中国の農薬混入事件を真似た模倣犯なのか？

　面白半分にやった愉快犯なのか？

　はたまた何か政治的に思うところがあってやった政治犯なのか？

　犯人を逮捕して慎重に証言をとらないとこの事件は解明できません。

　ただ言えることは、日本の国内で生産した食品も安全ではないという事実が判明したことです。

　食品管理については絶対の自信を持っていたはずなのに、それが見事に覆されて大規模な工場で起こった事件というのに今回の怖さが潜んでいます。

　じいちゃんが考えるに、犯人の一番の不満は会社に対する雇用条件に対する不満だったんじゃないでしょうか？

　どんどん正社員がいなくなって、パートで苦しい生活を強いられている従業員の誰かが、遂にぶち切れて犯行を犯したというのが一番すっきりします（じいちゃんには・・）。

　それもこれも小泉政権が発端となる企業の雇用条件の緩和にはじまると思います。

　デフレ時代が長期に渡り企業経営も大変だったと思いますが、これまで日本の雇用の基本であった年功序列が見事に崩されて、その見返りに経営者にとっては賃金を押さえたり、ロボット生産で人も減らせるという利点もありましたが、産業構造の転換がうまくいかず、労働者の流動もできないまま、デフレが続くという庶民にとっては最悪の事態を巻き起こしました。

　そんな中で苦しめられた人が今回の事件を引き起こしちゃったんじゃないでしょうか？

　こんな状況にした小泉さんが「原発反対！」なんて言ってますが、自分が首相時代にはそんなこと一言も言いませんでした。

　利害関係が無くなったから言えるだけで、首相の時にもっと真剣に原発のことを考えてたら、福島の事故ももう少しうまく終息できたかもしれません。

　まったく政治家という人たちは何を考えているのか、本当に国民のことを考えて仕事してるのかどうか、まったく不可解に思うじいちゃんです。