北と米の対話実現するか？

　安倍首相が「制裁（圧力）、制裁」と叫び続けている北朝鮮に対する口撃が脆くも崩れ去ろうとしています。

　昨夕、北朝鮮の金正恩さんと会談して戻ってきた鄭義溶大統領府国家安保室長は、その会談内容を報告しました。

　発表によると「４月末に板門店で南北首脳会議を行う」「非核化問題の協議と米朝関係正常化のために北朝鮮に米国との対話の用意がある」「北朝鮮は対話の間、核実験・ミサイル実験を凍結する」「北朝鮮は体制の安全が保証されれば核保有の理由はない」「北朝鮮は４月の米韓軍事演習に理解を示す」「南北首脳間にホットラインを設置する」というものです。

　これだけの条件を提示しても、米国が対話の席につかないとなると国際社会は米国を大非難するでしょうし、トランプさんと同じ穴のムジナの安倍さんも対話への道に大きく傾いて行くことでしょう。

　ここまでは、韓国を道連れにした北朝鮮の一人勝ちの様相を呈しています。

　逆に言うと、これまでの「経済制裁」で北朝鮮がもの凄く追い詰められているともいえるのですが…。

　対話の間は「核・ミサイル実験を凍結する」ということは、実験に使うお金にも行き詰っているということでしょう。

　米朝対話が実現し、制裁が緩んだ暁には、またまた「核・ミサイル実験」を始めるかもしれないというのが、これまでの例を見た上で大方の予想がつきます。

　さて、朝鮮半島の安定が実現したら我が国はどうなるか…。

　安倍さんが願ってやまない「憲法９条の改憲」も理由が半減し（中国の脅威を持ち出してくるんでしょうが）、防衛装備品の米国からの緊急輸入も必要なくなるんじゃないでしょうか。

　これまで「北の脅威」を訴え続けて、国民を脅してきましたが、安倍さんの夢も儚く消えてしまいます。

　トランプさんとの裏取引があったであろう「防衛装備品の大量購入と日本製品の米国への輸出」という経済的なお約束も「防衛装備品購入」が国民に大批判されれば反故になり、安倍さんとトランプさんの親密な関係もブッ壊れてしまうでしょう。

　そして安倍さんが狙ってる改憲の目玉である「憲法９条」と「緊急事態条項の創設」もとん挫するでしょう。

　今でさえ、国会を見ていると国民は常に置いてきぼり…。

　野党がいくら森友・加計疑惑を追求しても「知らぬ存ぜぬ」で逃げまくり、一方で国民を締め付けるような法案をあっさりと巨大与党の勢力を生かして可決してしまうという強引な手法に徹しています。

　中国の習さんが任期延長のために憲法を変えようとしてますが、安倍さんは自民党の規制を既に打ち破り３期目を目指しています。

　自民党の議員や党員の皆さん、こんな死に体間近の安倍さんをいつまでも首相の座につけておいていいんですか？

　昨日、自民党の二階幹事長が「財務省の書類の書き換え疑惑」に苦言を呈していましたが、「あるならある、ないならない」とハッキリさせないから、疑惑はドンドン膨れ上がって、国民も注目の度を増して行きます。

　「あれだけ隠すんだから政権の裏側には何かあるんだろう」と思っている国民の前で疑惑に繋がる発言は何にもなし…。

　よっぽど大きな隠蔽問題があるんだろうなぁ～。

　なんてね。