菅総理が原爆投下直後に降った「黒い雨」による健康被害の訴訟で、上告を断念したと語りました。
法務省や厚労省の考えでは「上告やむなし」と報道されていましたが、菅総理は「熟慮に熟慮を重ねた結果、原告を救済しなければ…」と政治決断をしたということらしい…。
一体何を「熟慮した」のでしょうか?
コロナ対策をはじめとする施策の失敗続きで内閣支持率が落ち込み、これでは衆院選がヤバいという党内の声に、少しでも国民受けする政治決断をしたというのが「熟慮を重ねた」ところでしょう。
広島に原爆が投下されたのは、もう76年も前の話、本来ならこのような問題はすでに終わっていなけりゃ~いけないはずなのに、これまで政府は「黒い雨」が降ったという地域を無理やり指定してなるべく少ない人たちを救済し、その近隣の人にはほとんど何もしてこなかった。
それに原告団のほとんどの方は高齢者ばかりで、救済期間が短くて済むとでも考えて「上告を断念」したのか。
こうした訴訟問題では、これまでにも選挙が近くなると「ハンセン病訴訟の控訴断念」などを利用して政権浮揚に使ってきました。
全く政治家なんて、今も昔も変わりゃ~しない。
ドンドン変わっていくのは、東京五輪のスケートボードで金メダルを取った13歳の西谷椛選手や銅メダルの16歳中山楓奈選手のような若い人たち。
ソフトボールの上野投手のようにもうすぐ40歳になろうという人が代表選手にもいるけど、そのソフトボールでも世代交代が進んでいます。
サッカーなんて代表はU-24(OAは3人だけ)以下で、強制的に世代交代を図ろうとしています。
まあ、サッカーは五輪以上に世界中で視聴率を稼ぐからフル代表が予選~本大会に出るような形になってるんだけどね。
そんなこんなで、ほとんどと言っていいほど世代交代が進んでいないのが、我が国の政界です。
頭の固い議員ばかりで、夫婦別姓やLGBTなど新時代の流れにある法案は中々成立しないし、明治時代の民法を大事に大事に守ってるあり様…。
一方では、世の中変わったから憲法9条改正と叫んでいるのに、同じ口で家族制度の維持も叫ぶ。
そんなアホなことがまかり通っているから、日本の政治は世界各国からバカにされとるんだとツクヅク思ってしまいます。