大好きな作品ほど最終回って言うのは観たくないんだけどなぁ…
―『名探偵モンク7』(NHK BS2)
「人気のあるうちにシリーズを完結させたい」と3年前に発表され、最終シーズンを楽しみにしていたけど観れていなかった『名探偵モンク7』が今年の正月の三日に三日連続で放送されていて、録画していた分を今日ようやく見終えました。これまでのシリーズのファンなら泣いて喜ぶような展開がふんだんに用意されていて、ファンサービスに溢れたラストシーズンにふさわしい豪華な内容でした。
途中降板したシャローナはゲスト出演、女運の悪かったストットルマイヤーには良い結婚相手、シリーズ中盤からバカキャラにさせられてしまったディッシャーは思いを寄せていたシャローナと一緒になるなど、ファンの願望のかゆいところに手が届く内容でした。そしてモンクはついに警察への復帰を果たし、シリーズ最大のクリフハンガーになっていた愛妻トゥルーディーの死の真相も解明し何という大団円。
ただ正直トゥルーディーの死の真相にはちょっと釈然としないところはあるけれど(真犯人であるリックオーバーが冷血にも二人の人間を殺してまで守った秘密があれというのは釈然としない。なら彼はむしろ冷血ではないし、なら何故トゥールーディーを殺したのかと。)。でもモンクが12年間開けられなかったトゥルーディーからのクリスマスプレゼントがしっかりと複線になっていたことには驚かされましたが。
それでも最後のモンクことトニー・シャルーブの歌は反則です。あんな歌聴かされたら、みんな全部許せちゃう。というか、あの歌を歌うために主要キャラクターみんなにそれぞれの幸せな結末を用意したんでしょう。シャツのボタンを上まですべて止めないと許せなかったモンクが第一ボタンを開け、ラストではタートルネックまで着られるようになった。ナタリーの娘ジュリーは進学の為家を出て、ディッシャーはシャローナの住むニュージャージーへ。
ファンの願望を叶えた上で登場人物が変わっていくこと、分かれていくことを示して、それを最終回とする。別に登場人物たちは物語上では死なないわけでファンに媚を売るだけならto be continued的な、show must go on的な終わり方でも全然問題ないのに、キャラクターたちに落とし前を付け、一応は広げた風呂敷を畳み切ったスタッフって凄い。それもかなり誠実な方法で。これは本当に凄いと思います。そして最後のトニー・シャルーブの別れの歌。
本当に大好きなドラマだったし、このクロマニヨンズの「スピードとナイフ」的な幕引きは視聴者に、特に熱狂的なファンにとって恥ずかしくなるくらいとても誠実な切り口でした。ラストの歌で語っていることは『新世紀エヴァンゲリオン』劇場版の庵野秀明監督と同じことなんだけど、表現の仕方でこうもいとおしくなるのだろうかと思わされました。本当にこれからも大好きなドラマだと思います。
ただ惜しむらくはこの愛すべき名探偵の活躍は日本では映像作品として商品化されていないことです。同じくらいマイナーな『ライフ・オン・マーズ』でさえDVD-BOXが出てるのに。BD-BOXでとは言いませんのでせめてDVD-BOXで全シーズンリリースしてくれないでしょうか。
―『名探偵モンク7』(NHK BS2)
「人気のあるうちにシリーズを完結させたい」と3年前に発表され、最終シーズンを楽しみにしていたけど観れていなかった『名探偵モンク7』が今年の正月の三日に三日連続で放送されていて、録画していた分を今日ようやく見終えました。これまでのシリーズのファンなら泣いて喜ぶような展開がふんだんに用意されていて、ファンサービスに溢れたラストシーズンにふさわしい豪華な内容でした。
途中降板したシャローナはゲスト出演、女運の悪かったストットルマイヤーには良い結婚相手、シリーズ中盤からバカキャラにさせられてしまったディッシャーは思いを寄せていたシャローナと一緒になるなど、ファンの願望のかゆいところに手が届く内容でした。そしてモンクはついに警察への復帰を果たし、シリーズ最大のクリフハンガーになっていた愛妻トゥルーディーの死の真相も解明し何という大団円。
ただ正直トゥルーディーの死の真相にはちょっと釈然としないところはあるけれど(真犯人であるリックオーバーが冷血にも二人の人間を殺してまで守った秘密があれというのは釈然としない。なら彼はむしろ冷血ではないし、なら何故トゥールーディーを殺したのかと。)。でもモンクが12年間開けられなかったトゥルーディーからのクリスマスプレゼントがしっかりと複線になっていたことには驚かされましたが。
それでも最後のモンクことトニー・シャルーブの歌は反則です。あんな歌聴かされたら、みんな全部許せちゃう。というか、あの歌を歌うために主要キャラクターみんなにそれぞれの幸せな結末を用意したんでしょう。シャツのボタンを上まですべて止めないと許せなかったモンクが第一ボタンを開け、ラストではタートルネックまで着られるようになった。ナタリーの娘ジュリーは進学の為家を出て、ディッシャーはシャローナの住むニュージャージーへ。
ファンの願望を叶えた上で登場人物が変わっていくこと、分かれていくことを示して、それを最終回とする。別に登場人物たちは物語上では死なないわけでファンに媚を売るだけならto be continued的な、show must go on的な終わり方でも全然問題ないのに、キャラクターたちに落とし前を付け、一応は広げた風呂敷を畳み切ったスタッフって凄い。それもかなり誠実な方法で。これは本当に凄いと思います。そして最後のトニー・シャルーブの別れの歌。
本当に大好きなドラマだったし、このクロマニヨンズの「スピードとナイフ」的な幕引きは視聴者に、特に熱狂的なファンにとって恥ずかしくなるくらいとても誠実な切り口でした。ラストの歌で語っていることは『新世紀エヴァンゲリオン』劇場版の庵野秀明監督と同じことなんだけど、表現の仕方でこうもいとおしくなるのだろうかと思わされました。本当にこれからも大好きなドラマだと思います。
ただ惜しむらくはこの愛すべき名探偵の活躍は日本では映像作品として商品化されていないことです。同じくらいマイナーな『ライフ・オン・マーズ』でさえDVD-BOXが出てるのに。BD-BOXでとは言いませんのでせめてDVD-BOXで全シーズンリリースしてくれないでしょうか。