NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

さよならぼくたちのようちえん

2011-03-30 | 休み
テレビ東京は『ダイハード』を野沢那智バージョンで、しかもノーカットに近いバージョンで放送していたけど(近年の日本テレビ「金曜ロードショー」バージョンはかなりのカットバージョン)、ダブルチューナーじゃないので、涙を呑んで満島ひかりで!


「さよならぼくたちのようちえん」(日本テレビ)


満島ひかり目当てで観ましたが、冒頭からの子供たちの会話シーンのテンポの良さと愛らしさと変てこさが、何だか宮崎駿の子供たちのシークエンスを彷彿とさせたような気がしないでもないです。そしてやたらと豪華な大人たち。電車で出くわす片桐はいりや犬山犬子、ホームレスの岸部一徳、謎の老女のいしだあゆみなどなど。

特に下手な演出だったら、良い人、良い話にしてしまいそうな岸部さん演じるホームレスとのシークエンスをああいう風にジュブナイルの中の不思議エピソードにしているところも好印象。

かといって、有名キャストが出すぎていてバランスが崩れるということは無く、演技派で無い人も適材適所で違和感はあまりありませんですた。子供たちも芸達者で、子供たちだけでも全然画としてもドラマとしても成立してましたし、満島さんの嫌な女加減が今回は絶妙でとっても良かったです。基本的には。


ただ、ただ中盤、たくみ君が囮となって警察に捕まるシーンでブラックアウト。それまで出てこなかったシーンやらがはさまれて、そこからブラックアウト前の10分以上前からループ。久しぶりにこんな放送事故が観られたのは、録画できたのはある意味ラッキーやもしれやせん。でも消化不良だな。オリジナルをBDに焼いたら、私家編集版を作ってみようかすら。


つうか、深夜でも何でも良いので完全版を再放送して欲しいやね。


(追記)

日テレドラマで放送事故 同じ場面8分間繰り返す 欠落場面も8分7秒(産経新聞)
同局はトラブルの原因は「究明中」としている。欠落場面があったため、ドラマは再放送を予定しているという。(上記記事より一部引用)
やったー!ていうか、欠損部分は8分ちょっとだったのね。

天邪鬼

2011-03-21 | 休み
ツイッターは偉大だなと思った地震からの1週間でした。


ただ義援金の額を競うような報道、殊にネットメディアのそれは気持ち悪かったり異常だなと思ったり。義援金・募金ファシズムのような現状ってやっぱり気持ち悪い。募金詐欺とかは論外だし、そういうのはありえないけれど、日本名産品である同調圧力的なものも気持ち悪いなぁ、とヤフーニュースのコメントを見たり思ったり。

有名人のだれだれはあんなに稼いでいるんだから、寄付すべきだとか、額が少なすぎるとかって本人以外には決める権利は無いのになぁと思います。いくら稼いでいようが10万円、100万円、1000万円、1億円、10億円はやっぱり大きい金額であって、いくらお金を持っていてもおいそれと出せる金額じゃないはずです。

10億円寄付したユニクロの柳井さんは確かにすごいと思うし、偉いと思う(それ以上に企業としてのファーストリテイリングがテレビ広告を自粛していないことが凄いと思う)けれども、一方で沢山お金を稼いでいる人が小額しか寄付しないこと、寄付自体しない事を否定したり、非難するような社会じゃないほうが良いよなぁ。やっぱりファシズムだよ。

あと不謹慎問題。この時期にエンターテイメント的なことをやるのは不謹慎だというモードやムード。確かに誰かが被害者であるときに、横で楽しげに遊んでいたりすることは避けるべきかもしれないけれど、被害や悲しみに寄り添ってばかりで何かを我慢していると、そういった人々と同じようにストレスになっちゃうんじゃないかと。

経済問題としてみた場合、内部留保がそれなりにあるような大企業、もしくは優良企業なら問題は限定的なんだろうけど、そうじゃない企業は”不謹慎”という社会の意識の為に、イベントや商品の発売を中止・延期したら大変なことになるんじゃないかと思っとります。被災地への寄付も大事だけの自分たちの周りにお金を落とすことも大変重要なんじゃないかと思います。


「不謹慎だ!」と憤る人が居る一方で、「早く普通の生活を取り戻すべき」という人が居ます。ぼくはやっぱり後者の意見に賛成です。その点でいち早く通常放送を再開したMXテレビやテレビ東京、特にテレビ東京は先週の土曜日の夜からL字放送を止めフルサイズで放送していたりしています、とかの動きはいい兆候です。


泉谷しげる、ニコニコ生放送で応援ライブ「報道は映像災害コンテストをやるな!千葉や茨城だって大変だ」(シネマトゥデイ)
頼りになるのは、やはり口の悪いこの男だ。本番組は、ミュージシャンの泉谷しげるが東日本大震災被災者支援のために、トークおよび音楽ライブを行うというチャリティ番組。WEBサイト上で再生される動画にリアルタイムでコメントを付けられる「ニコニコ動画(原宿)」で生中継され、この日は4万人以上が視聴する中、放送は開始した。放送に登場するなり「一日一偽善、売名行為のためにやってきました。こんなときに不謹慎だとか、音楽を聴いている場合じゃないとか、そういうことは出てくるだろうけど、そんなヤツは聴くな! 観たくないヤツはスイッチを消せ! オレたち昭和の男は放射能育ちだからな! 日本はもともと地震国なんだから、自信を持ってくれよ」とダジャレ交じりに吼えるなど、泉谷節は絶好調。

 しかし東北でコンサートをする機会が多い泉谷だけあって、東北の現状には心を痛めている様子。それだけに、「報道は、迫力の映像を撮るための災害コンテストはやっちゃいけないんだよ。千葉や茨城だって大変なんだから。もっと全体を見なきゃ。東京の人たちだって、批判されてばかりだけど、よく耐えてるよ。こんなときは募金どころじゃないよな。だから今までは『お前ら募金しろ』と言ってきたけど、これからは『お前ら、勝手に募金しろ!』ということにしたよ」と訴えかけた。さらに西日本に対しても「損害をまぬがれたところは元気にしてくれて、支えてくれないと困るよ。関西や九州なんかが、日本経済の半分を支えてくれよ!」とエールを送った。
(上記サイトより一部引用)

やっぱりこのおじさんは偽悪、偽善的なところも全部ひっくるめてむき出してるから、信頼できるね。

第3新東京市

2011-03-19 | 休み
先週の大震災で多くの人が亡くなったり、行方不明になったり、何かを失っているけど、東京に居る人間も比較にはならないながらも都市部ならではの被害を受けてる。


自身による津波によって原発がメルトダウンの危機にあり、電力需要に供給が追いつかない事態になっている。そのため大規模停電の危機にも直面し、それを回避するための節電を呼びかける「ヤシマ作戦」や輪番停電(計画停電)が実施されてる。それに伴い、電車の本数は減り(そして混雑したり)、街中の電気は消えたり抑え目に点灯したり、エスカレーターは大抵止まっている。会社の電気も昼間は点いてない。しかも残業が常態化した内の会社でも定時退社が奨励されている。

余震におびえる中で、停電の恐怖にもさいなまれ、まるで第3新東京市市民にでもなった心持です。原発初号機に弐号機、参号機が壊れたり、暴走したりしているって言うのをニュースで聞くにつけ正に『エヴァ』だなぁと、『エヴァ』世代のキチガイおっさんはそんな妄想の中に逃避し、余震の恐怖と被災映像の軽いPTSDのようなものから回避しております。戦っているのは使徒では無く地震災害や原発であり、現実にはエヴァンゲリオンもジェットアローンもなく無人偵察機や放水車だけだけど。


使徒におびえる第3新東京市市民のようだけど、現実にはウルトラマンでもエヴァンゲリオンでもなく、自衛隊や警視庁、消防庁や米軍が危機に対処してる。パトレイバーすら現実には無いこの絶望的な現実。