何かに助けられるということはあまりないし、そういうことは嫌いだし、そういうことをこれ見よがしに、恥ずかしげもなく言っている人間は大嫌いなんだけれども、ほとんど一つだけ僕にもあったりする。
一番精神がやばかった時、NHK教育で水曜日の夜中にやっていた『プラネテス』。あれに救われたと恥ずかしげもなく言ってしまう。はじめはコメディ路線のきれいにまとまった作品かなぁ、と思っていたら主人公が大目的を見つけ、そのためにはなりふり構わないようになって行く。
目的を果たすためなんだ。そのためには周囲との関係性なんてどうでも良い。そんなものを気にしていたら前に進めない。本当にあの当時は主人公のハチマキにシンクロしていた。我ながら単純で恥ずかしい。そんなことを思い出して、こんなところに書いている自分ももちろん恥ずかしいが。
まぁ、どうあれがむしゃらに出来た。はじめは挫折してしまったけれども、最後は成就できた。
でもこの作品、最後は周囲との関係性を上手く、それもポジティブな形で回収して行けている。どこかの2回も映画をやって、世間を騒がせたアレとは大違い。
さぁて、僕は周囲との関係性を回収できたか。それも建設的な方法で、形で。たぶん否なんだろう。否に決まっている。アレの少年の方が数段ましか。