実母からのモラルハラスメント

実母からモラルハラスメントを受けて数十年。
終焉を迎えました。

勝気でなにが悪い?

2008-09-12 | 母というひと
子供の頃から母によく言われていた言葉で

嫌いな言葉がある



勝気


私が生まれ育った地方では「負けず嫌い」よりも「勝気」をよく使う

そもそも「勝気」は人をけなすような言葉ではない

でも、母がその言葉を私に使うときは、褒め言葉でなかったことは確かだ

もちろん私には「勝気」な部分はある
だからといって、人を思いやる気持ちがないわけではない

普通に負けず嫌いな部分もあり
普通にやさしい心を持っている


母に言われて嫌だったのは
「この子は勝気だから」
ということと
「この子は思いやりがない嫌なコだから」
が同意語として使われていたからだ



明らかに「勝気」が原因ではないことでも

この子は勝気だから


ということにされた。。。。



今思うと、なんでそうなる?と馬鹿らしく思うこともたくさんある



学校で良い成績をとる

~勝気だから~


いやいや、アナタに怒られるのが怖くて必死に勉強してたんですよ




親の手伝いをする
~勝気だから~

そうそう もう何十年も前のことなのに、はっきりと覚えている


それは、私が高校生の時のことだった
当時大学生だった兄が大病を患い、数ヶ月間入院生活をしていた
母は兄につきっきりでほとんど家には帰って来なかった

私は受験をひかえていたのだけど、兄の重病は我が家の一大事で
受験勉強のかたわら、家事もこなしていた
高校生ともなれば、ひととおりのことは大体できた

元々、掃除は億劫ではないタチで、特に台所が汚いのは我慢できない性分だった
いつも、ガスコンロをピカピカにしていた(油が飛び散ったままはイヤ!)

近所のひとも協力してくれて、おかずを持ってきてくれたり、私が学校に行っている間、制服にアイロンをかけてくれたりもしていた

そんな忙しい毎日の中、母がちょこっと戻ってきた
そのとき、お世話をしてくれている近所のおばさんもいた

おばさんは言った
「アッちゃん 偉いわね~ こんなに台所もピカピカにして!」


ああ~ このコって勝気だから まだまだ私みたいにはできないけどね


その瞬間、煮えたぎるような怒りがこみ上げてきた

たぶん、母に

まったくなんて事を言うんだ!!!

とかなんとか言って、家を飛び出した

その時の近所のおばさんのひきつった笑顔
母の「しまった」といったような表情



高校生だった私の「家のために」「兄のために」「母のため」「父のため」
今よりもずっと純粋だった気持ちを
土足で踏みにじったような言動だった





その数年後の兄の結婚式のときの話


兄はあまり派手な人間ではない
我が家の親戚はお酒もあまり飲めず、静々とした雰囲気だった
披露宴はそれほど盛り上がりもせず、淡々と進んでいた

祝辞、歌の披露など まあよくあるごくごく普通の結婚披露宴
どちらかというと、新婦の親戚のほうが積極的に歌を歌ったり、野次をはさんだりしていた

私は○○ちゃん(兄嫁)の親戚のひとたち、がんばって歌ってるな~
と、ちょっと感心した




披露宴が終わったら、母はさっそくいつもの品定め、いや粗探しを始めた

やれ嫁さんの友人の服装がどうだの
父親が歌った歌の内容が結婚式にそぐわないだの

私:○○ちゃんの親戚のひと大勢で歌ってたね

とちょっと感想を述べた



その後、自分の親戚たちとふたたび本日の披露宴の反省会 ではなく、粗探しを始めたとき


むこうは嫁側なのに出すぎやわ
アッちゃんは勝気やから 「なんであっちばっかり歌って!」って怒ってたわ





(このときから母の虚言癖はあったのかもしれない)


勝気

今はわかる


それはアナタ自身のことですね

それは自分の中でもてあましている感情なのですね

負けたくない、勝ちたいという気持ちにいつも支配され

昂じて、不安、恐怖となり

自分で抱えきれなくなったものを
娘に背負わせていたのですね




思い出すままに書いたものですが
「勝気」ネタはまだまだたくさん。。。。





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