特に予定が入っていない週末は
1週間分の新鮮野菜を買いだめに、ドライブがてら郊外の産直所に出かけるのがきょん家の習慣です。
糸島の『福ふくの里』と、唐津七山の『鳴神の庄』。
福ふくの里は、野菜の種類が豊富で、なにより近くの福吉港で朝獲れたばかりの鮮魚がこれでもか!というほどのオトクな値段で手に入るのが魅力です。
で、今回。
その福ふくの里で、珍しいお野菜を発見しました。
それが、これ。
見つけた瞬間
「おお~っ!!キナラスコリムスだぁぁぁぁぁ~っっ!!」と叫びながら近づいてゆくあひょを、きょんくんはややひいた感じで眺めていたそうで。
・・・そりゃ、そうだわな。学名を叫びながら野菜に近づくヤツって・・・(哀)。
アーティチョーク
和名:チョウセンアザミ
学名:Cynara scolymus
科名:キク科
使用部位:葉部
成分:フェノール酸(クロロゲン酸、カフェ酸)、カフェ酸誘導体(シナリン)、苦味質(シナロピクリン)、フラボノイド配糖体(スコリモサイド)、フィトステロール(タラキサステロール)
嗚呼。
ハーバルセラピストのおべんきょの日々が蘇る・・・。
各論で学んだ38種類のハーブのうちの1つがまさにこれだったのですねー。
なかなか頭に入ってくれない成分をブツブツと復唱しながら
“いつか喰ってやる、絶対喰ってやるんだ!”(ハーブティーは試飲済)と胸に誓った日々。
まさか地元の直販所、福ふくの里で感動のご対面を果たすとは・・・!
苦味の塊。肝臓の活力剤。
(ギリシャ・ローマの時代から、肝機能を促進し、胆汁分泌を促すハーブとして使われてきた、まさに飲んべの助っ人。苦味はカラダに良いんですなぁ。)
しかも、¥200!
というわけで、調理方法もよく分からないまま、あひょの買い物カゴの中にポイッと入ったのであります。
月曜日(23日)からはまた1週間程、震災関連の仕事で被災地を巡回出張するきょんくん。
今度帰福するのは、29日(日)。
というわけで、壮行会?兼ねて、お家飲み会の、ささやかながらも贅沢な晩御飯のメインメニューに。
<調理中の模様>
きならすこりむす、茹でられ始めの図。(レモン1/2と、塩少々の熱湯ぢごく)
そして、経過すること30分、茹で上がりの図。
(画像の色の変化は、撮影設定によるものですが、見た目でも美しい緑色が、色褪せたくすんだ灰緑?っぽく変化していました)
茹で上がったアーティチョークを、外側のガクから1枚ずつ、丁寧に剥いていきました。
こうやって並べてみると(写真左)なんだか、バルタン星人っぽい・・・。
ちなみに(写真左の)中央右上、ちょっと形状が違ったヤツは、アーティチョークで一番美味とされる芯です。
よく見るとこの部分、“しべ”が残っているのです。
それをスプーンですくうように除去しているのが写真右。
向かって右1/2弱は、その“しべ”が残った状態です。
そんなこんなで。
今夜のメニューは、きならすこりむすの袋に同封されていた“ポテトサラダのアーティチョーク飾り”。をメインに、産直所感謝メニューと相成りました。
ま、ぶっちゃけ、飲んべぇメニューでございます。
左中央から、生ひじきとかいわれ&トマトのさっぱりサラダ。
時計周りに、その右上はさきほどのきならすこりむす。
その右隣は新生姜のふきのとう味噌添え。
その下は、穴子の白焼き(福ふくの里で購入した活〆2尾で¥350也)
右下は、七山産にんにくの芽&雪国白まいたけ&豚バラ肉のオイスター風味炒め
中央やや左は、七山産こごみの胡麻和え
でございやす。
(写真には写ってませんが、あと1品、旬の蚕豆の丸焼きがあります)
で。初体験のアーティチョークは
まるで、茹で栗のような、新鮮な筍のような。
苦味は多少感じられますが、それよりも、未知の旨みにすっかり魅了されてしまった二人でございました。
ただただ、感謝。
人は、自然によって生かされているのだと
つくづく思い知らされます。
この、なにげに当たり前だと思い込みがちの豊かな食卓も
実は、貴重な、しかも、在り難い一瞬の積み重ねによってなんとか享受できているかけがえのない恵みであるということを、今、つくづく肝に銘じています。
今回は、北陸・金沢と、東北の日本酒をいただきました。
飲ンベェの二人には、相応の、心ばかりの支援もあるのかな、と。
最近、焼酎が本場の九州に帰ってきた割に、日本酒をいただく機会がぐんと増えています。
東北産の食材、そしてお酒。
(でも実は、福岡は日本酒圏だったりして・・・。)
明日からはまた、闘いの日々。
顔で笑って、心で泣いて。
束の間の極楽を支えに、頑張りまっしょ~い!!!