別山 標高 2874m 別山北峰 2880m 真砂岳 2861m 富士ノ折立 2999m 大汝山 3015m 雄山 3003m 富山県
2012年9月28日(金) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 雷鳥沢ヒュッテ6:50--8:08休憩8:15--8:35剱御前小舎8:45--9:20別山山頂--北峰--9:35別山山頂9:40--10:28真砂岳10:38--11:20富士ノ折立の岩峰往復11:33--11:43大汝休憩所(近くで昼食)12:30頃--大汝山山頂12:35--12:50雄山山頂(雄山神社)13:10--13:43一ノ越13:50--14:30頃 室堂ターミナル
5:00に起きて朝風呂につかり、6:00の朝食までゆっくりする。食事後は、あわただしく準備を整え、6:50ヒュッテを後にした。同部屋だった年配夫婦は先に出発していった。われわれとは反対コースで、今日が大日三山へ向かうとのことだった。偶然にも、翌29日に称名滝で再び再会することになる。
空を見渡すと、昨日につづいて、きれいに晴れている。目の前の山肌は、心なしか昨日よりも色づきがよくなったように見える。雷鳥沢のテント場を横切り、沢を渡って雷鳥坂に入ると、いきなりの急登が始まった。しかし出だしは元気一杯で、山の神と私は快調に登っていった。上る途中途中で黄と赤の葉やすすきが目を楽しませてくれる。
一度休憩を挟んで、8:35別山乗越、剱御前小舎に着いた。ちょうど清掃中で、掃除機の音があたりに響いていた。小屋の周りには、ホシガラスがいて、餌を探してあちっこっち飛び回っている。そういえば昨日も雷鳥沢へ下る際に何羽か見かけたっけ。
雷鳥平にいると見えない剱岳がまた姿を現した。剱沢小屋や、剣山荘がふもとに小さく見えている。このグレーの巨塊は、いつ見ても大迫力だ。
剱岳を見ながら、またしても急な上りを進む。9:20別山山頂。反対側から騒々しい1パーティがあがってきた。人気コースだから、いろいろな人がやってくるのだ。
北峰へ向かうと、右手には後立山連峰が手の届くような近さで見えている。しかし長野側は曇っているようで、稜線を白くガスがなめ始めていて、場所によっては、こちら側に越境してきそうな様子だった。
北峰からピストンで戻って、別山山頂の祠付近で休憩する。ちょっと風が強くなってきた。
左:真砂岳山頂 右:富士ノ折立への痩せた尾根
さて、別山からは、浮石があって歩きにくい道を下る。まもなく、コルから真砂岳への上りに差し掛かると、団体が大挙下ってきた。しかし、その団体をやりすごして10:28頂上に行ってみると、なんと誰もいない。しかも地味な山頂だ。巻き道を進んでいく人もいたが、何かわかるような気がする。また行くことがあれば、巻き道を行くだろう。
水分補給して真砂岳山頂を後にする。ちょっと下るとガレた稜線になっている。富士の折立につながる道は痩せ尾根で両側が切れ落ちているから、なかなかの高度感を味わえる。いつの間にか、登山者が増えていて、前方のだいぶ先のほうまで稜線を歩く姿が点々と見えている。
富士ノ折立への道はキツい。エイヤで上りきったと思いきや、そこは山頂ではなく、左手に富士ノ折立の岩峰があった。山の神は、あっさり行かない、ここで待っているというので、私一人で岩に取り付き、速攻で山頂をおとしいれた。
そこから指呼の間で大汝山。歩き出すと、大汝休憩所の建物がすぐに見える。岩場を横移動していくと、あっさりと立派なトイレを完備している休憩所に到着した。なるべく見晴らしのいい場所をと、山の神とこのあたりを物色してお弁当を広げた。
大汝山からまた横移動で、岩稜を歩いていく。石積みが崩れそうで恐ろしげな巻き道を通り、回りこんで雄山神社の鳥居をくぐる。大勢の登山者でにぎわっていた。室堂から雄山ピストンというハイカーが多いいせいだろう。
12:50雄山山頂に到着。海外からのお客様もいる。天気は崩れることなく良好で、見晴らしは抜群。
下山は、人が多い分、気を遣った。足元の浮石に気をつけながら、おっかなびっくり下っている年配者やハイカーを無理に追い越さずに、こちらものろのろと後に続く。そのうち一ノ越から大挙して、ツアー客の団体が上ってきた。登山道を塞いでいて、顰蹙行為以外のなにものでもない。しかも自分たちで渋滞を引き起こしていて、後尾は立ち止まったままになっている。歩きやすいところを、占領しているから、仕方なく足場の悪いほうを下る羽目になった。
一ノ越に下りて、やれやれだ。一服して、13:50室堂平に向かう。遊歩道まで下ると、散策している観光客がいたるところにいる。上空にはヘリが飛び交っていて、紅葉を撮っているのだろうか。
日に日に葉が色づいてきた室堂平と大日三山
14:30過ぎ、室堂バスターミナルに到着した。今日のうちに立山市内のビジネスホテルに移動し、居酒屋の海鮮料理で一杯やろうと画策していたのだが、次のバスは15:00という。山の神がここで不安を口にする。これから立山駅に下りて、称名滝の駐車場まで行き、しかも宿の予約もしてないまま、市街地に移動していると、かなり遅くなるんじゃないのと。たしかにそうだ。ぶつぶつと繰り返す山の神にだんだん腹立たしさは募るが、暗くなってホテルを探して、うろつくよりは、ここにとどまろうとなった。
その判断はまあまあの正解となった。