大日岳 標高 2501m 中大日岳 2500m 奥大日岳 2605.9m 富山県
2012年9月27日(木) 快晴
メンバー 山の神と私
コースタイム 大日平山荘6:15--7:27鏡岩手前7:35--8:40大日岳分岐8:52--9:17大日岳山頂9:25--9:33大日岳分岐--大日小屋9:47--中大日岳--10:33七福園越えた尾根上10:43--11:50奥大日岳山頂(昼食)12:33--13:48中ノ又谷を見下ろすビューポイント13:58--14:50立山雷鳥沢ヒュッテ(泊)
5:00起床。大日平山荘の朝食は通常6:00からだが、前日に泊り客全員が早く発ちたいといっていると、大日平山荘のスタッフの気配りで、5:20には朝食の用意ができていた。ありがたいことだ。
6:00頃山荘を発とうとすると、スタッフのお兄さんが、不動滝は見ましたかと。それは同宿のお姉さまにも言われていたのだが、どこから見えるんだろうと思っていた。山荘の裏手に道がつけられていて、ほんの2,3分だった。遠くに絵に描いたような巨大な滝が見えた。自然の偉大さを改めて痛感させられる勇壮な風景だ。今日は朝からスカッと晴れていて気持ちがいい。でも、霜が下りるほど、気温はだいぶ下がっている。
左:大日平山荘裏手から遠望できる不動滝 右:霜が下りて、滑りやすくなった木道
山荘に戻りスタッフに挨拶して、さあ出発。そのスタッフが朝食時にいっていたとおり、歩き出すと湿原地帯に設けられている木道がすべること、すべること。時折つるりと足をとられ、ヒヤリとする。山の神と私以外は下山組なので、登山靴に山荘提供のワラをまいて出発したことだろう。
木道が終わると、急な上りが始まる。しばらくいくと、ランプの宿、大日小屋に泊まっていた登山者たちが続々と下ってくる。単独の年配の方に声をかけられる。ここのところずっと天気悪かったけど、あんたらのおかげだ。この山はなかなか晴れない。こんな快晴は初めてだといわれる。でも、去年山の神と私は立山に来て、雨にたたられたからねえ。今回はたまたまだろう。
左:大日岳山頂 右:大日岳と大日小屋
大日小屋が見えてから、なかなかそこに着かない。先ほどまでは、寒かったのに、照りつける日差しはジリジリと肌を焼くほどに暑く感じられる。黙々と足を運び、大日小屋直下の大日岳分岐に8:40ようやく到着した。ここにザックをデポして、空身で大日岳を往復する。
大日岳山頂からは、白山(下のほうに写真)や剱岳が見渡せた。帰りのバスの運転手さんによると、白山が見えることはなかなかないという。それだけ今回の山行は、天候に恵まれたといえよう。
大日小屋でトイレを借りて、出発。小屋から稜線をどんどん上がっていくと、すぐに中大日岳の山頂標示が出てきた(左下)。
岩いわした山頂を通過すると、まもなく人工的に造られたのではと疑いたくなる自然の造形が姿を現す。まるで庭園。名前のとおり「七福」」を招来してくれそうな、そんな気分にさせてくれる。
奥大日岳山頂。山の神と私
ここからアップダウンのある長い尾根の移動になるが、すばらしい景色を従えての山歩きでまったく飽きない。少し巻いて池を通り越し上りに入る。11:50奥大日岳山頂に到着。ここからの眺めも最高だ。山頂に人があまりいないのもいい。
奥大日岳より大日岳を望む
遠くには、白山が見えている
左:大日平山荘でつくってもらったボリューム満点おにぎり 右:池で見つけたサンショウウオ
奥大日岳の山頂で、大日平山荘でつくってもらったおにぎりを食べる。絶景をおかずに食べるおにぎりは最高だ。腹も減っているし。美味! 山の神が重いとこぼしていたこのおにぎりは、ここですべて消費する。
12:33山頂を後にする。尾根を進んでいくと池があって、視線をやると、ちらっと動く気配が。池の中を覗き込んでみると、なんとサンショウウオがいるではないか。久々に見るサンショウウオだ。こんなところにも棲息しているのか。池はもうひとつあって、そこにもサンショウウオがいた。
雷鳥沢に向け下りていくと、目の前には立山三山の雄々しき姿(中央)
下りに入ると、立山三山がど~んと目の前に立ちはだかってくる。中央の台形状の山が立山三山だ。しだいに姿が大きくなってくるこの山容には圧倒される。
13:48山の神と、疲れた疲れたとこぼしながら、中ノ又谷上部で腰を下ろした。年配のトレッカーが一眼レフのカメラを構えて、しきりに雲海に向けてシャッターを切り続けていた。紅葉の季節だから、カメラ趣味の観光客やトレッカーも多いのだ。
重い腰をあげて、小さく見えていた雷鳥沢のテント場に近づいていく。別山乗越から下ってくる登山者らと合流して、ようやく雷鳥沢だ。ヨレてだいぶペースダウンしたようだ。立山雷鳥沢ヒュッテに到着したのは、14:50になっていた。宿泊の受付をすませ、さっそく温泉で汗を流した。