目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

袈裟丸山Part1~弓の手コースで前袈裟

2015-05-10 | 山行~上州

前袈裟丸山 標高 1878.2m 群馬・栃木県

2015年5月3日(日・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:25折場登山口駐車場8:43--9:33つつじ平展望台9:40--賽ノ河原--10:27小丸山10:36--避難小屋--11:30前袈裟丸山山頂(昼食)12:00--12:50小丸山12:58--避難小屋--13:42つつじ平展望台13:50--14:20折場登山口駐車場

今年のGWは直前まで静岡行きを予定していたのだが、5月4日の天気予報が思わしくなく、いろいろ思い悩んだした末、袈裟丸行きに決定した。袈裟丸はかねてから山の神が寝釈迦のある塔ノ沢コースを歩こうといっていた。けれど、7時間以上もかかるロングコースだ。東京からのアクセスや、登って下りてキャンプ場に移動することを考えると時間的に厳しい。日帰りにする手もあるが、GW期間中にそれをすると、とんでもない渋滞が待っている。そこでひねり出した計画が、今回の初日弓の手コース、テント泊して2日目に塔ノ沢コースで寝釈迦ピストン、渋滞前に東京帰りというものだった。

5月3日の朝、遅れると渋滞に巻き込まれると気合が入っていたせいか、珍しく予定通りの4:30に家を出発できた。交通量は多いながらも、東北道佐野SAまで渋滞はなかった。ここで朝食をとったのだが、ほんの30分くらいの間に渋滞が始まっていた。なんとも恐ろしいことだ。しかし幸いなことに2Km程先に岩舟ジャンクションがあり、北関東道に入れる。おかげさまで大勢にはまったく影響なし!

 
左:折場登山口の駐車場。奥の路肩にも駐車していた 右:登山口。熊出没注意の立て看板があった

太田桐生ICを下りた後、渡良瀬渓谷沿いの国道122号を北上する。草木ダムを越えてそろそろ左折かと左ばかりを見て走っていると、あった、寝釈迦の道標だ。狭い道を恐る恐る上がっていき、8:25折場登山口にたどり着いた。下山後この登山口の東屋にあった地図で知ったのだが、小中の交差点から左折したほうが、折場登山口までは若干近い。ただし道の状態がどうなっているかはわからないが。

さて到着したはいいものの、折場登山口の駐車場はすでに満車で、やむなく路肩駐車になった。山の神が調べたところによると、袈裟丸はツツジが有名で、見ごろの5月下旬は路肩に信じられないほどの車列ができるようだ。それに比べれば、今日の車列は、まだ序の口だった。身支度をし、トイレに寄って8:43山の神とともに登山口の階段を登りはじめた。


突如開けた場所に出た

少し登っていくと、突如目の前が開けた。これから登る袈裟丸が左手に見え、樹林帯の端にはアカヤシオのピンク色が点々と散らばり絵のように美しい。行く手にもアカヤシオ(冒頭の写真)が咲き誇っていた。

 
左:いきいきとした新緑のカラマツ林 右:賽ノ河原のお地蔵様

樹林帯に入り、ツツジの木が目につき始めるが、花はまだ先のようだ。そのうち若葉がまぶしいカラマツ林が出てきた。そろそろ休憩タイムだなと言っていると、9:33予定していた休憩ポイントであるつつじ平の展望台に到着した。腰を下ろして、コンビニで買ったミニ柏餅を食べる。昨日食べたいなあと山の神に話していた柏餅を、たまたまコンビニのレジ前で見つけたのだった。山で食べると数倍うまい。

つつじ平の展望台から賽ノ河原までは指呼の間だった。殺伐とした石ころだらけの平原をイメージしていたのだが、樹林帯の中に石積みが少しまとまってあるだけだ。この辺りから結構な数の登山者が休憩していた。その後彼らには会っていないので、ほとんどの方々がもう下山の途次だったのだろう。

  
小丸山からの展望。左は日光白根山、右は男体山

10:27小丸山に到着する。袈裟丸の手前の小さい山だから小丸なのか? わかりやすいネーミングだ。山頂からは日光連山がよく見えた。休憩後小丸山を下っていくと、ドラム缶を半分に切ったような形状の黄色い小ぢんまりした避難小屋があった。下山時に中を覗いてみたが、かなり狭かった。ほんとうに避難小屋だ。


赤城山の稜線が長くなだらかに伸びている

樹林帯をいっきに登っていくと、気持ちのいい笹原の道になる。左手にはなだらかな裾野を広げた赤城山のたおやかな姿が見える。やがて横移動をしているうちに11:30前袈裟山の山頂に着いた。すでに何人かが山頂からの眺望を楽しんでいた。さすがGWだけあって、登山者は多い。あれだけ車が停まっていたのだから、当然か。

  
左:笹原が続く気持ちのいい尾根 右2点:前袈裟丸山山頂

山頂で早めに下山しようと、火を使わずに昼食をとった。おにぎりを食べているうちに家族連れやグループが続々と山頂にやってきた。


前袈裟丸山の山頂からは、冠雪した谷川連峰が遠くに浮かんで見えていた

12:00下山開始。避難小屋まで下ると、うろうろしている人がいた。声をかけると、小丸山を巻く道があったはずなのだがという。小丸山を登り返したくない山の神も巻き道はないのかと言っていたので、私も朗報かと一瞬色めきたったのだが、ぬか喜びだった。それらしき道の前にロープが張られていて、植生保護のため通行禁止と出ていた。道はたしかに存在していたのに残念。もう一人年配の方も巻き道はだめかとひとりごちていた。

路傍のアカヤシオに慰められながら、小丸を登り返し、山の神とともに山頂で休憩タイムにする。そんなわれわれを尻目に山なれたジモティたちは山頂をスルーしていく。


袈裟丸山を振り返る

賽ノ河原まで戻ると、寝そべっているハイカーやいま登ってきたハイカーたちとすれ違う。ここが彼らの最終目的地のようだ。アカヤシオを見に上がってきたのだろう。再びつつじ平の展望台で休憩し、あとは一息に駐車場を目指した。

 
左:銀山平キャンプ場 右:晩飯はビール片手にチョリソー、砂肝のアヒージョに舌鼓

14:20折場登山口駐車場に無事下山した。あれだけあった車はほとんどなくなり、がらんとしていた。そこへ1台車が滑り込んできて、ヤシオは咲いていますか?と聞かれる。ヤシオの花のトンネルができるという備前盾山に行ってみたら、今年は花がもう終わっていて、がっかりしたという。ここ袈裟丸では、咲いているヤシオは見たものの、最盛期なのかどうかはよくわからない。でもいっぱい咲いていたのだから最盛期なのだろう!?

30分ほどで銀山平キャンプ場に移動し、事務所で受付を済ませる。30組限定のキャンプ場で、スペースをゆったり使え、しかも隣接する国民宿舎かじか荘の温泉(¥610)に浸かれるという恵まれたキャンプ場だ。ここで山の神とゆったりとくつろいだ。

Part2寝釈迦につづく


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