おおむね晴れ
久々のブログ更新だ。
なぜこんなに間があいたのか。それは、9月末に休みをとって山に行こうと、必死で仕事を前倒しで進めていたのと、去年のように天候が急に雨予報に変わった場合に備えて代替計画を練っていたため、そして最大の理由は、パソコンを買いかえたことだ。データ移行とソフトのバージョンアップは厄介だ。とくに画像処理ソフトは、お金をかけたくない私にとっては、悩みの種となり、あれこれフリーソフトを探して試してみた。でも結局は大枚はたいて、使い慣れたADOBEのソフト、Photoshop Elements10に落ち着いた。
さて、本題に戻ろう。無事9月末に休みをとって、行ってきました、まさに昨年のリベンジとなる立山!
まずは軽いジャブで、今回は山小屋の風景録を綴っていこう。初日に泊まったのは大日平山荘。まだ新しく非常に快適な小屋だった。まるでペンションのようだ。スタッフのお姉さんはかわいらしくてよく気が利くし、お兄さんは気のいい益荒男でサービス精神旺盛。小さいながらも風呂もあって(交代制)、汗を流せたのもいい。小屋の裏手に回ると豪勢な不動ノ滝を一望できる。
赤い屋根が大日平小屋。湿原の端っこにたたずむ
左:大日小屋 右:山の神ヒュッテ(仮名)
2日目、最近テレビでとり上げられて宿泊客が増えているランプの山小屋、大日小屋の前を通過。最近はギターの演奏もあるとか。稜線上なので、節水の小屋である。
この日に泊まったのは、山の神がそれと知らずに予約してしまった山の神ヒュッテ(仮名)。あらゆる面でひどかった。雷鳥荘やみくりが池温泉に宿泊者が流れるのはよくわかる。まずフロント。見えるところに家族が寝そべっていて、テレビを見ていた。フロントにいたお兄さんに翌日の弁当を頼むと、立山三山なら室堂にすぐ下りられるから、必要ないと断られる。三山と別山にも行くのだがと、いえばよかったのだが、即ムッとしてしまってどうでもよくなってしまった。輪をかけるように、寝そべっていたここの女将らしきおばちゃんが、くるりと顔をこちらに向け、歩くペースは人それぞれだからと関心なげに、しかも誰にいったのかわからないようにボソッという。
部屋は、節約して相部屋にしたのだが、古くて汚い。ふとんも清潔感ゼロ。年配の夫婦と同部屋となる。いっぽうで他の個室部屋はガラガラだった。食堂に行くと、横柄なここの姉ちゃんが堂々と客の行く手をさえぎって歩いてくる。なぜ客がよけて待たねばならない。客が少ないのに1つのテーブルで皆くっついて食事。とくに朝は驚いた。山の神と2人でテーブルに向かうと、3つのトレーがくっつけて並べてあり、そこに料理が載っている。テーブルはバカみたいに空いているのに詰め詰めで並べていて相席状態。
風呂は内湯はよかったが、半露天は、熱すぎてなかなか入れなかった。一番風呂の方は、水で薄めて入ってくださいと書かれていたが、水を止めると、ものの5分や10分で、また熱湯に戻るから、入る人、入る人つねに一番風呂だね。風呂から出るときには、水を止めろと貼紙。ダメな宿というのは、やたらと貼紙が多いものだ。ここもその例にもれず、ベタベタとあちこちに貼紙があって、あれもするな、これもするなとすさまじい。
ここ立山は登山者が多いから、こんな殿様商売でもつぶれずに営業を続けられるのだろうけど、少なくとも私は今後いっさい泊まることはないだろう。
3日目は山の神ヒュッテから、ポツンと点のように見えていた剱御前小舎へあがる。ここは剱へ向かう人、そして戻ってきた人が主に利用する山小屋だ。あるいは剱沢とか剱山荘が混んでいてやむなくここにという人もいるだろう。ここから別山に向かう。
この日は、ひたすら上って下りて、立山の市街地か富山の市街地に移動しようかと考えていたが、時間が押して、結果断念することになった。室堂周辺の山小屋に泊まることにし、いちばん近いみくりが池温泉に電話してみると部屋が空いていないといわれる。そこから歩いて15分くらいの雷鳥荘は空いていて、ご厄介になることにした。雷鳥荘は非常に快適だった。昨日のことがあるから余計そう感じたのかもしれない。部屋は新しく清潔。生ビールも飲めて、食事もおいしい。食堂がほぼ満席だったから、ここもみくりが池温泉同様満室に近かったようだ。温泉も堪能できて、大満足だった。
さらば雷鳥荘
4日目の朝、雷鳥荘をチェックアウトした。こんなに快適な宿なら、また泊まってもいいなと思う。リピーターが多いわけがわかった。山の神もここで2泊していればと何度もそういっては悔しがっていた。
※冒頭の写真はイワギキョウ