目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

草原の横川山と南沢山

2018-05-19 | 山行~中央アルプスと御嶽山・白山

南沢山 標高 1564m 横川山 1619m 長野県

2018年5月5日(土) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:08せいなの森キャンプ場手前の駐車場7:30頃--7:40南沢山登山口--8:06休憩8:11--8:53沢コース(廃道)分岐9:02--9:47南沢山山頂9:53--10:25横川山(昼食)11:05頃--11:58沢コース分岐12:03--12:55登山口13:00頃--13:12駐車場

前泊は無料の大平峠県民の森キャンプ場。クマ出没注意の喚起看板と寒冷渦の寒さのせいか4組しか宿泊していなかったので、とても静かだった。5:00山の神と起床。外は寒いので、テント内でパンや温かいスープの朝食をとる。

皆が起きだしてきた頃、バタバタとテント撤収。6:35キャンプ場を後にした。

 
左:せいなの森キャンプ場手前の駐車場(無料) 右:満開の花桃はみごと

国道256号に出て、飯田方面に車を走らせると、沿道を埋めつくすように鮮やかな紅白の花がつづく。あの造花っぽい花はなんだ?商店街の飾りつけでよくあるやつだ。以前この道を通ったときにも見た花で、どこかにデカデカと標示があったはずだが、何だろう。南沢山の登山口のあるふるさと村自然園にたどりついて、ようやく判明した。花桃だ。そういえば、国道256号は通称はなもも街道だった。

花はさておき、入口に「関係者以外立入禁止」と書かれた立て看が置かれていた。奥に駐車場があるはずなのだが、時間が早いと入れないのか?あるいはふるさと村自然園せいなの森キャンプ場の宿泊者以外は停められないのかと思い、手前の駐車場に車を入れた。しかしこの看板は偽りで、登山者は¥500(普通車)を支払えば、奥の駐車場に停めてOKだった。まったく不親切このうえない。でもおかげさんで駐車料金はかからなかった。

トイレに寄って、ひとしきり花桃を愛でてから、山の神と車道を歩き始めた。

 
左:南沢山登山口(手前にきれいなトイレもある) 右:新緑の道をたどる

お子さんたちが元気よく走り回って嬌声を上げているキャンプ場の横を進むと、すぐに沢ルート(閉鎖中)と尾根ルートの分岐が出てくる。そこを尾根ルートの左に折れて、登山口へと続く駐車場に出る。

登山口から森に入ると、新緑全開で気分は爽快だ。ただそれもつかの間ですぐに薄暗い残念な急登が続くことになる。だいぶ気温も上昇してきて、着込みすぎた山の神がレイヤー調整で足を止めた。

 
左:沢コース分岐にあったひしゃげた案内板 右:南沢山山頂までなだらかなスロープが続く

まだかまだかといいつつも、8:53小広い沢コース分岐に到着した。意外に消耗するなと、ここでお茶を飲んだり、行動食を食べたりとエネルギーを充填する。ちょうど立ち上がったときに若者パーティが通過していった。テンポよくサクサク歩いていく姿をみると、うらやましい限りだ。

ここからは、しばらくなだらかなスロープ状の登山道となる。明るい日差しがおだやかに注ぐ気持ちのいい道で格好のハイキングコースだ。

 
左:南沢山山頂 右:南沢山から笹原の道へ

その後親子連れや単独行の方々とすれ違った程度で、GWなのに登山者の少ない静かな山行になる。9:47こぢんまりとした南沢山山頂に到着した。山頂標示はあるものの、山頂らしからぬ非常に地味な頂で展望はない。

ちょっとばかり休憩して、期待の草原の山、横川山を目指すことにした。


登山道から木曽谷を望む

すぐに笹原地帯に突入し、開放的な空間となる。周囲の見晴らしは抜群で、進行方向右手に木曽谷の街並が点描のように広がる。

 
左:カラマツ林の向こうへ 右:横川山山頂

やがて日本画のようにカラマツ林が風景にアクセントを添え、その先に笹原の丘陵が現れる。もうすぐ横川山だと山の神と話していると、上からこちらに向かってくるパーティがいた。近づいてくると、先ほど沢コース分岐でわれわれを追い抜いていった若者パーティだった。もう下山なのか。さすが早い。

最後の登りはちょっときついが、息を切らしながらいっきに上がり、10:25横川山山頂に到着した。ザックを下ろして、周囲を見渡すと、なかなかの絶景だ。振り返ると、冠雪した中央アルプスの山並、視線を左へと移すと御嶽山、そして草原に付けられた登山道を目でたどっていくと、富士見台、その後ろにどっしりとした山容の恵那山が控えている。いいところだねえ、次回は、富士見台からここまで来ようかと山の神に提案する。


横川山から中央アルプスを望む


横川山から御嶽山を望む


草原を縫っていく道は富士見台へと続く 


左のピークが富士見台。後ろの黒々としているのが恵那山

山頂でお湯を沸かし、カップめんをすする。気温が低いので、温かいものは胃の腑が大歓迎だ。富士見台から来た年配の夫婦や、われわれの後ろから単独行の方が到着。狭い山頂がにぎわってきた。

11:05腹がくちて、あとはピストンで下山だと山の神と腰を上げた。再び笹原の見晴らしのいい登山道を堪能しながら、元来た道をたどる。途中野鳥のさえずりが気になり足をとめて捜すと、至近距離にコガラがいた。まだ葉が生い茂っていないこの時期は、野鳥も見つけやすい。かわいらしい容姿に山の神も感激する。

最後の薄暗い道はもう勘弁だったが、ひたすら我慢、我慢で足を動かしているうちに12:55暗い森を抜けて、登山口に戻った。そして駐車場には13:12に到着。花桃見物の観光客が大挙押し寄せていた。

蛇足:写真を整理していたら、この山行でのスナップショットは1枚もなかった。展望がよすぎて風景ばかり撮っていたのと、2つの山頂が地味すぎて記念撮影とならなかったからだった。

寝覚めの床へつづく
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