夏焼(なつやけ)山 標高 1502.9m 長野県
2018年5月4日(金) 曇り、雨、あられ、晴れ →→ →
メンバー 山の神と私
コースタイム 9:05大平峠広場9:30--旧大平街道--10:06旧大平街道入口(大平街道=車道との合流地点)10:15--木曽見茶屋(閉鎖中)--パノラマコース--11:27夏焼山山頂(昼食)11:58--展望コース・摺古木コース--13:05奥石コースのベンチ13:10--管理棟--ツツジコース--14:08分岐14:13--14:25大平峠広場
中央道の大渋滞予測におそれおののいていたが、寒冷渦による天候不順のため出発を1日ずらして3日から4日に変更した。少しは渋滞もやわらぐようだからと家を出るのを30分遅らせ、4:30とした。とはいえ、早い。眠い目をこすりながら、車にキャンプ用品やザック、お茶・水のペットボトルなど大量の荷物を次々に積み込んだ。
中央道の交通量は予想どおり多く、ときどき時速60Kmくらいまでスピードダウンしながら走るが、渋滞するほどではない。でも車の多さを見せつけられたのは双葉SAでだった。山の神と双葉で朝食をとって本線に戻ろうとすると、SAに入りきれない車列が見えた。ほんの30分くらいの違いでこれだ。やはりGW、想像以上に人出はあるようだ。
左:大平峠広場 右:大平峠のトイレ横から大平旧街道へ入る
飯田インターを下り、切石体育館前のファミリーマートで本日の昼食用おにぎりや行動食を買出し。そこから大平街道に入ってひたすら標高を上げていく。やがて大平宿にさしかかると、かなりの台数の車が停められていた。なんだろうと見てみると、摺古木山の登山口だった。ここから登れるんだ。次回はここかと山の神に提案した。そだね~。
9:05大平峠の広場に到着した。トイレ横に1台、そして広場に無線のアンテナを高々と上げている車の計2台があるのみだった。あとから年配のグループが2台連ねてやってはきたが、思ったほど登山者はいない。車の外に出ると、ひんやりとした空気に思わず、ぶるぶるっと震えた。気温は5℃くらいしかない。山の神と準備を整え、旧大平街道の入口はどこだろうかときょろきょろ。トイレ横でπ岳(はげだけ)の登山口と旧街道入口の道標を見つけた。山の神とともに9:30下り始める。
左:クマよけの金属棒をたたく 右:大平旧街道と現在の大平街道の合流地点。ここにもトイレがある
クマの生息域のようで、あちこちにクマよけの金属棒が垂れ下がっていた。棒をカンカンたたいて、近寄らないでねえとクマさんに合図する。サクサクと林を縫って進み、30分あまりで舗装された大平街道に出た。時折車が上がっていく。GWなのにさびしい交通量だ。ここでお茶を飲んで休憩したのち、車道を歩き始めると、なんと雨がポツポツ落ちてきた。まさかとは思っていたが、まだ寒冷渦は去ってはおらず、大気は不安定なままのようだった。
左:木曽見茶屋前の駐車場。この道の左奥からパノラマコースが始まる 右:パノラマコースの階段をいく
やがて見晴らしのいい木曽見茶屋に到着したが、GWなのに閉まっていた。貼紙があって、病気のため店を閉めます、お世話になりましたの旨、記載されていた。店を開けていても、ここでは商売にならないかもな。そんな話を山の神としていると、「キツネだ」と私の背後を指差す山の神。人慣れしていて、何か食べ物ちょうだいと、こちらに近寄ってくるのかと思ったが、キツネは何の未練もないぜといわんばかりに、そのまま立ち去った。ほんとうにキツネだったのか。じつは夕方にキャンプ場に現れた雑種の犬と同一ではないかと疑っている。
車道を進み、パノラマコースに入る取り付き点を見つける。最初はちっともパノラマの景色のない薄暗い急な階段を上がっていく。
左:ヤシオの花がきれいに咲いていた 右2点:夏焼山山頂にて
そのうちヤシオの見事な花が現れ、なごませてもらった。左手にはどっしりとした南木曽岳が鎮座していて、その存在感に圧倒される。この地域の盟主のような山だ。
11:27人っ子一人いない夏焼山山頂に到着した。空はどんよりとした雲がたちこめ、今にも泣き出しそうだ。山の神と記念撮影をし(右上2点)、昼食にすることにした。お湯を沸かそうととガスに火をつけようとしていると、小さくてまん丸の白い物体が、地面にころころと降り注いできた。なんとあられが降ってきたのだ。冷えているなとは思っていたが、まさかあられが降ってくるとは。早々に昼飯をかきこんで、11:58山頂を後にし展望コースを下りはじめた。
夏焼山山頂から南木曽岳を望む
いっきに高度を下げ、風が通らない場所に来たこともあり、だいぶ寒さはやわらいできた。コケの沢コースの分岐では山の神が暑いといいだし、レイヤー調整。そこからよく整備された摺古木コースへ入り、ぐんぐんまた登り始めると、今度は日が差してきた。今日の天気はめまぐるしく変わる。
左:摺古木コースを登高中 右:摺古木山へと続く尾根は笹で閉ざされていた
汗ばんできた頃、このコースのピークに達する。摺古木山方面は笹に覆われていて、通過は困難にみえる。以前は道がついていたのだろうか。
左:奥石コースのベンチ 右:管理棟近くのトイレ裏に出る。ここはプライベートキャンプ場なのか?
奥石コースに入ると、笹が登山道に張り出していて、ヤブこぎを強いられる。あまり歩かれていないのかもしれない。途中ちょっとした展望地にベンチが置かれていたので、茶のみ休憩をし、あとは管理棟へ向けていっきに下る。
左:ツツジコースを上がると分岐に出る 右:大平峠県民の森キャンプ場
下りきると管理棟に出るのだが、この付近の道標がわかりにくい。ツツジコースはどこからだろうと山の神とウロウロしてしまった。こっちだとやっと見つけて歩き始めると、野鳥観察棟の先からがっつり登ることになって、もう終わり気分であった山の神と私は意気阻喪した。14:00過ぎにようやく大平峠への分岐に出て、やれやれと一息つくことに。
大平峠まで下ると、年配者の団体はとうに出発していて、峠の広場は閑散としていた。
さあ、お次は本日のお泊り地への移動だ。目と鼻の先にある宿泊無料の大平峠県民の森キャンプ場へ向かう。無料なのはいいけれども、「熊出没注意」の注意書きがそこここに掲げられているのと、水は川から引いているだけなので煮沸しないと飲めないという残念なところがある。水はそれだけではなく、問題があった。ホットウィスキーをつくってわかったのだが、小さなゴミがかなり混じっていた。「煮沸&漉す」必要ありだ。こうなると、飲料としては使いにくい。結局もってきたミネラルウォーターが活躍することになった。