目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

広河原から恵那山再訪

2013-11-02 | 山行~中央アルプスと御嶽山・白山

000img_7081標高 2189.8m 岐阜・長野県

2013年10月13日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 5:20峰越林道ゲート前駐車場5:33--6:00広河原登山口--6:25 2/10ポイント手前6:30--7:56南アルプス展望地8:03--8:58恵那山山頂(昼食)9:43--10:30南アルプス展望地10:37--11:56木谷川河原12:03--12:30駐車場

恵那山再訪。でも前回はいつ行ったんだっけと手帳を繰っていくと出てきた。それは1997年のゴールデンウィークだった。山頂までの最後の横移動が長かったなというくらいの記憶しかなく、当時の記録を読み返してみた。神坂(みさか)峠から登っていて、16年も前でまだ若かったこともあり高速登山をしていた。ただ終日展望なしの曇天ということもあり、おのずと足を速めたということもあるだろう。神坂峠を9:50に出発し、大判山11:10。二の宮で昼食、13:45山頂、ピストンで神坂峠に17:15下山というコースタイムだ。翌日が雨の予報でそのまま東京へトンボ帰りしていた。しかし中央道50km渋滞、SAで仮眠とって早朝の帰還となっていた。日帰りした記憶があったのだが、実際は日帰りではなく、翌日に戻っていたわけだ。

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左:弓の又オートキャンプ場 右:広河原登山口

さて、今回の山行に戻ろう。前泊は弓の又オートキャンプ場(1区画¥3,000)。静かなキャンプ場で、すぐ下にはせせらぎがある。非常に居心地のいいキャンプ場だった。しかも夜は久々に満点の星空を堪能できるというおまけつきだった。管理人さんは親切な方で、恵那山に行くなら、早朝に駐車場に行かないと、停めるスペースがなくなるわねとアドバイスをしてくれた。さらにこの時期は空いているからテントは張りっぱなしで、下山後の撤収でいいわよという申し出までいただいた。もちろんその言葉に甘えることにした。ありがとうございます!

翌朝は、アドバイスに従い4:00起床。軽く朝食をとって、5:00にはキャンプ場を後にした。峰越林道のゲート前にたどりつくと、すでに駐車場は満車に近い。キャパは全部で20数台といったところか。まだ日が昇っっていない暗がりの中、ヘッドランプの明かりがうごめいていた。そろそろ出発しようかという人が身支度をしているのだ。トイレが1つだけ設置されていて、入れ替わり立ちかわり使用している。

少しだけ空がしらみ始めたころ、山の神と私は出発した。林道の路面が白く浮きあがって見えるから、ヘッドランプはとくに必要ない。歩き始めると、目の前をテンらしき動物が猛烈なスピードで横切っていく。人の気配に驚いて逃げていくのだろう。数分後にはまたテンらしき動物がすばしこく駆け抜けていく。夜明けとともに、ねぐらに帰るのだろうか。林道をもくもくと歩いていくと、30分弱で広河原の登山口に到着した。

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左:木谷川を渡る 右:紅葉が始まった山の斜面

水分補給して登山口から木谷川の河原に下りる。そこからいっきに急な上りが始まった。上り始めてすぐに東の空からご来光となる。あたりは一気に燦燦と注ぐ太陽光で照らし出される。そのうち林道を歩いている登山者が垣間見えた。駐車場にいた車中泊の人たちのようだ。明るくなって皆出発し始めたのだろう。

カラマツやダケカンバの気持ちのいい森を抜けていく。地元の人が、目印につけた2/10ポイントの手前でレイヤー調整のため休憩。そのうち山の神と私を、単独者や若者2人組が大またで追い抜いていく。

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左:伊那谷は朝霧に包まれていた 右:笹とダケカンバの道を行く

樹林帯を抜け、開けたところに出ると、伊那谷の朝霧が目に飛び込んできた。雄大な景色、まさに絶景だ。そのうち、早朝だというのに、もう下山してくるカップルとすれ違う。山頂付近の避難小屋に泊まったのだろうか。

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左が御嶽山、中央に乗鞍岳、奥に北アルプス

7:56展望をつくるために刈り払ったと思われる場所から、御嶽山や乗鞍が見えた。天気がいいと、いろいろと余得に恵まれて、うれしい限りだ。

このコースはいたるところから、南アルプスの全貌が見え、山座同定にみな喧々諤々だ。こんなにすっきり見えることは、そうそうないだろう。

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南アルプスの大展望

南アルプスの展望地で休憩したのち、がんがん上っていくが、山頂にいたる稜線にはいっこうに着かなかった。そのうち後ろからきた単独行の山ガールに抜かれる。今日のペースは遅いのか? 山の神に問いつつ、速くはないわなあとひとりごちた。気合を入れ直して、急な上りを登り切ると、稜線らしきところに出て右へ折れた。ここから30分くらいか、やはりだいぶペースが遅いなと思っていたら、たちまち山頂に着いてしまった。地図の見方を誤っていたようだ。時計を見ると、8:58。思ったほど遅くもない。

山頂に設置されている展望台に上ってみたが、さしたる展望はない。到着した人は一様にそうするのだが、皆すぐに降りてくる。つまらないからね。

さて、山の神とちょっと小腹が減ったねといいながら、まだ9:00なのだが、昼食にすることにした。今日は4食になりそうだと思いながら、カップラーメンを食べ始めた。そのうち、おそらく下の駐車場にいた人たちだろう。次から次へと登山者が到着して、山頂はいつの間にか優に10人以上はいる。

下山開始は、9:43。百名山だけあって、登ってくる人は多く、何度も道を譲りながら、元来た道を下っていった。上り時に休憩した南アルプスの展望地、そして広河原登山口直下の木谷川の河原と2度の休憩をはさみ、駐車場には12:30無事にたどりついた。

その後は弓の又オートキャンプ場に戻り、テント撤収、帰途についた。とはいっても、そのまま帰っては渋滞に巻き込まれるだけで芸がないので、予約しておいた諏訪のビジネスホテルで1泊した。ホテルの近所のお好み焼きやで、生ビールをあおりながら、鉄板焼きやら粉モノやらをたらふく食って、翌朝ガラガラの中央道を走って東京に戻ったのであった。

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