歌舞伎役者名家の市川海老蔵さんが、暴行事件に巻き込まれ、連日ワイドショウーを賑わしている。
実際、理由も無く瀕死の重傷を負うと言う事は考えにくく、時間が経たないと実際はどうだったのかと言う事は皆目分からない。
彼は華も有り、分けても歌舞伎役者の中では秀でて人気も有った気がする。
他の役者さんが、地味に見える程に華やかな役者さんだったし、彼が精進して頑張っていけば
歌舞伎の将来も楽しみだと感心したものだった。
場外での不祥事で、お酒癖の事や日常の素行の事が証言されるに連れ残念で仕方が無い。
でもどこかで、そんな事も有るかもしれない、と納得もしてしまう。
それにしても、一日も早く快復して欲しい。そして時間もたっぷりあるのだから、しっかり
反省すべきは反省して欲しい。
歌舞伎付好きの友達は「彼のにらみは凄いわよー。引き込まれてしまうわ」と陶酔していた。
ファンの為にも、歌舞伎界の為にも、顔面の傷と人間性をたて直して下さいね。
成田屋の18番の演目「外郎売(ウイロウウリ)」
外郎売りと言うのは1718年から歌舞伎で上演されているそうだから歴史の有るものだ。
舌の回りが良くなる薬(外郎)と言う物を売る時に大声で客の目を引くものだ。
かつ舌を良くするために、アナウンサーや俳優さんにとって不可欠な学習もの。
今思い出したのが昔の事だが・・・・
私は、朗読のボランティアの講座を受けていた時これが教材でやらされた。いや学んだ。
かつ舌、速度、暗記力を要求されるが、既に20年以上前だったと思うが皆暗記してそれを発表した。
どうしてあんな長いセリフが覚えられたのか今でも不思議。今はセリフはおろか、寸前の出来事だって
どんどん忘れてしまうのに。
テキストの中には早口言葉も幾つか出てるので、これを暗記する迄訓練するのは相当力が付くと思う。
これを知らないアナウンサーは皆無だから、彼らは男女問わず聴き易いニュースが読めるんだと納得。
内容は本当なんだか張ったりなんだか、と思いながらも結構ユーモアが有り憎めない。
因みに最初の部分を・・・全文を特急の速さでアッと言う間に読むので暗記しないと
スピードは出ない。フーーー、となる。
※外郎って仁丹みたいな粒の薬です。
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
『外郎売り』
拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、
御江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町を御過ぎなされて、青物町を上りへ御出で
なさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。
元朝より大晦日まで御手に入れまする此の薬は、
昔、珍の国の唐人外郎と云う人、我が朝へ来たり。
帝へ参内の折から此の薬を深く込め置き、用うる時は一粒ずつ冠の隙間より取り出だす。
依ってその名を帝より「透頂香」と賜る。
即ち文字には頂き・透く・香と書いて透頂香と申す。
只今では此の薬、殊の外、世上に広まり、方々に偽看板を出だし、
イヤ小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと色々に申せども、平仮名を以って「ういろう」と
記せしは親方圓斎ばかり。
もしや御立会の内に、熱海か塔ノ沢へ湯治に御出でなさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、
必ず門違いなされまするな。
御上りなれば右の方、御下りなれば左側、八方が八つ棟、面が三つ棟、玉堂造、破風には
菊に桐の薹の御紋を御赦免あって、系図正しき薬で御座る。……延々と続く。
実際、理由も無く瀕死の重傷を負うと言う事は考えにくく、時間が経たないと実際はどうだったのかと言う事は皆目分からない。
彼は華も有り、分けても歌舞伎役者の中では秀でて人気も有った気がする。
他の役者さんが、地味に見える程に華やかな役者さんだったし、彼が精進して頑張っていけば
歌舞伎の将来も楽しみだと感心したものだった。
場外での不祥事で、お酒癖の事や日常の素行の事が証言されるに連れ残念で仕方が無い。
でもどこかで、そんな事も有るかもしれない、と納得もしてしまう。
それにしても、一日も早く快復して欲しい。そして時間もたっぷりあるのだから、しっかり
反省すべきは反省して欲しい。
歌舞伎付好きの友達は「彼のにらみは凄いわよー。引き込まれてしまうわ」と陶酔していた。
ファンの為にも、歌舞伎界の為にも、顔面の傷と人間性をたて直して下さいね。
成田屋の18番の演目「外郎売(ウイロウウリ)」
外郎売りと言うのは1718年から歌舞伎で上演されているそうだから歴史の有るものだ。
舌の回りが良くなる薬(外郎)と言う物を売る時に大声で客の目を引くものだ。
かつ舌を良くするために、アナウンサーや俳優さんにとって不可欠な学習もの。
今思い出したのが昔の事だが・・・・
私は、朗読のボランティアの講座を受けていた時これが教材でやらされた。いや学んだ。
かつ舌、速度、暗記力を要求されるが、既に20年以上前だったと思うが皆暗記してそれを発表した。
どうしてあんな長いセリフが覚えられたのか今でも不思議。今はセリフはおろか、寸前の出来事だって
どんどん忘れてしまうのに。
テキストの中には早口言葉も幾つか出てるので、これを暗記する迄訓練するのは相当力が付くと思う。
これを知らないアナウンサーは皆無だから、彼らは男女問わず聴き易いニュースが読めるんだと納得。
内容は本当なんだか張ったりなんだか、と思いながらも結構ユーモアが有り憎めない。
因みに最初の部分を・・・全文を特急の速さでアッと言う間に読むので暗記しないと
スピードは出ない。フーーー、となる。
※外郎って仁丹みたいな粒の薬です。
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
『外郎売り』
拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、
御江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町を御過ぎなされて、青物町を上りへ御出で
なさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。
元朝より大晦日まで御手に入れまする此の薬は、
昔、珍の国の唐人外郎と云う人、我が朝へ来たり。
帝へ参内の折から此の薬を深く込め置き、用うる時は一粒ずつ冠の隙間より取り出だす。
依ってその名を帝より「透頂香」と賜る。
即ち文字には頂き・透く・香と書いて透頂香と申す。
只今では此の薬、殊の外、世上に広まり、方々に偽看板を出だし、
イヤ小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと色々に申せども、平仮名を以って「ういろう」と
記せしは親方圓斎ばかり。
もしや御立会の内に、熱海か塔ノ沢へ湯治に御出でなさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、
必ず門違いなされまするな。
御上りなれば右の方、御下りなれば左側、八方が八つ棟、面が三つ棟、玉堂造、破風には
菊に桐の薹の御紋を御赦免あって、系図正しき薬で御座る。……延々と続く。