きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

土手の草花を摘みに

2016-06-03 14:11:17 | 田舎日記
父も元気そうだが、
急に体調を崩したりする様になった。
それも、私や妹が、久しぶりに外出をした時に限って起こったりする。

一人、家に置いて行かれると、不安になるのか?
三歳児の駄々の様な、我儘なのか?
それとも、自分が置いて行かれないための、作戦なのか?
…と、意地悪な勘ぐりもしてみたくなる。

そんなことが続き、今年になって、長時間の外出が出来なくなった。
せいぜい2~3時間、近所に買い物に出ることぐらい。

1年前のブログに、濃霧の山に行ったことを書いている。
1年前は、まだ5~6時間の外出が出来る程、
父の介護にも余裕があったのだ。

95歳の父の1年は、若者の10倍ほどの速度で老化が進行している。

「もう今年は、山にも行けないわ、
昨年、連れて行ってもらってて良かったよ」
数日前、そんな愚痴をMちゃんにこぼしていた。

今朝、Mちゃんから、
「山には行かれなくても、吉野川の土手に、花が咲いているけん、
摘みに行かへんで?」…と、電話で誘ってくれた。

今、山に行けたら、大きくて黄色いハンカイソウの花が咲いているだろうなぁ~…と、
先日、Mちゃんと、話したばかりだったが、
土手にも可愛い黄色の花が咲いていた。


数日後には、この花も、土手の掃除で刈り取られてしまうという。

興味のない人には、ただの草にしか見えないだろうが、
Mちゃんも私も、こんな花が大好きで、

日焼けするのも、虫に刺されるのも気にせず、
子供に返った様に、土手の中を這いずり回っていた。


Mちゃんが水を入れて用意してくれていたバケツの中は、
すぐに、草花でいっぱいになった。

野に咲く花は、積んで帰っても、2~3日でダメになってしまう。

その儚い命に、癒されている。

父の命も、野の花と同じ永遠ではない。
残された時間が限られているから、
花も父も
愛おしい…。












コメント
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