孫娘

momoは、我が家の初孫
小さくて、可愛くて、賢い女の子

スーパーのフードコーナーでよく一緒に食事をした。
食事が終わると、側にあるゲームコーナーに行こう！…と、せがまれた。

千円札を渡すと、小さな手に握りしめ、
大人の腰丈より小さな体で、うまく人混みを避けながら、
お目当のゲーム機に向かって、駆けて行った。

その姿が、可愛くて可愛くて…

それは、もう10年前の話…。

今年の4月、彼女は高校に入学し、
紺のブレザーにプリーツスカート姿の写メを送ってきた。

大きくなったなぁ〜

現実の彼女の成長は嬉しいが、
私の頭の中には、小さなままの彼女がいて、チョコチョコと駆けている。

その孫から、田舎にいる私の元にメールが届いた。📩
「おばぁちゃん、いつ帰ってくるの
ジャージの裾、直して欲しいのあるんやけど」…。

そのジャージを、昨日、息子が持ってきた。
ジャージの裾にピンが打ってあり、ここまで丈を詰めるのだそうだ。

測ってみると8センチ

まだ背が伸びるのでは？？

小さな頃から、小柄だったから、まだ伸びて欲しいという思いもあり、
躊躇しながら、はさみを入れ、裾丈を詰めた。


出来上がりを、試しに履いてみると、
意外や意外‼︎
私には長すぎた。
「アラアラ！ 私より、大きいや！」

小さい小さいと思っていたら、
いつの間にか、おばぁちゃんを追い越して、大きくなっている。
ホッとしながら、少し淋しくもあった。

夜、ありがとう！と、孫からメールが届いた。
「直し代は要らないから、
勉強頑張って、おばあちゃんを喜ばしてね！」と、返信を送った。

「うん 頑張ります」と、メールが返ってきたが、

頑張ります…は、彼女だけではなかった。

私の方は、13メートルの浴衣がまだ3メートルしか縫い絞れていない。

3週間で3メートル…？？？


このペースだと、残り10メートルに10週間も掛かる。
これでは展示会に、間に合わない。

頑張らなければならないのは、おばあちゃんの方だね。