きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

長生きする事=幸せ?

2016-06-12 11:49:05 | 田舎日記
昨夜、父の近況報告を、妹にLINEで送ったら、
意外な返事が帰って来た。

友達に、
毎日父に手作りの黒ニンニクを食べてもらっていると話したら、
「そんな事するから、長生きなんだよ」
長生きする事が、幸せなのかと、問われたと言う。

お父さんにとって、幸せって何なのか?
人生いつ終われば、幸せなのか?
切ない…と、


そのLINEの文字が頭から消えず、
寝られない夜を過ごす事になった。

私は、父に1日も長く元気で生きていてほしいと願っている。
妹も同じ思いで、自分の事も家族の事も、
少々犠牲にする事を承知で、父の世話を始めたが…

最近の父を見ていると、
生きる事も大変そうに見えるのは確かだ。

日ごとに老いて行く体力や記憶力
自分が好きだった、菊作りやサツキの盆栽も出来なくなり、
外出もままならず、訪ねて来てくれる友人も、もう居なくなった。
1日の殆どを、TVの前の椅子で、うつらうつらとしている。

それで幸せなのか?…
それで生きてる価値はあるのか?…と、問われれば、言葉に詰まる。

父に1日も長く生きてほしいと、
食事に気を使い、世話をする事は、
ただの自己満足に過ぎないのか?

母のお墓に行くたびに、100歳まで元気で生きられる様に、守ってくださいと
手を合わす事を、
父は望んでいないのだろうか?

今まで、全力で尽くしてきた事が、否定される様で、悲しかった。

父の生きる意味、生きる価値は、何なのだろう。
長生きする事=幸せ?
そして父の幸せは…?

答えが見つからないまま、朝になった。

朝7時、
父は、いつもより早く起きて来て、
「おはよう」と、元気に挨拶をしてくれた。

寝不足の私とは反対に、今朝は体調も良さそうだ。

元気そうな顔を見ると、
父が幸せか?どうかなんて、勝手に考えていた自分が、間違っていた気がして
少し気が楽になった。

父が1日でも長く生きてほしいと願っている人がいる限り、
父には生きる価値がある。

そして、これからも妹と二人で、
1日も長く父の世話をさせてもらう事
それが私たちの、幸せなのだと、確信した。













コメント
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