6月5日 68歳の誕生日
朝 カレンダーを見ながら思っていた。
今日が私の誕生日だと、気づいてくれる人はいるのだろうか?…
息子たちは、私の誕生日と母の日が近いので、
「誕生日と一緒やで!」と
いつの間にか、私の誕生日は、母の日に吸収されて、
プレゼントも母の日にまとまられてしまっていた。
私の4人の兄弟姉妹間では、誕生日のプレゼント交換をする習慣もなかった。
私を産んだ母なら…
その母は、もう15年前に亡くなって、墓の中に居る。
私を世に送り出した、もう一人の責任者は、
黙って、朝食を食べている。
その父に、
「今日、誕生日‼︎」…と、話しかけると、
「ウン」と、頷きはしたものの、何の反応もないまま、
食事を続けていた。
「誰のや?」「わたしの」…と、
会話が続くのを期待していたのだが…
興味がないのか?
私の声が、聞き取れなかったのか?…
私も、そのまま黙ってTVの画面を見ていた。
68歳、もう、生まれて来てくれて有難うもおめでとうも、
言われて嬉しい歳では無い。
小学校の頃だった。
仲良しの女の子が、偶然にも私と誕生日が1日違いの6月6日だった。
私の誕生日に
女の子は、真っ赤な実が一杯付いたグユミの枝を、手に持って家に来てくれた。
それが、友達にもらった、初めての誕生日プレゼントだった。
嬉しかったなぁ~
その子も、明日68歳になる。
どうしているのだろうか?
夕方、雨の上がった庭に出た。
雨の雫をいっぱい含んだ紫陽花の花を3本切って、
仏壇の母の前の花立てに挿した。
「お母さん、68歳になりました。
丈夫な身体に産んでくれて、有難うございます」
産んでくれてことに感謝して、手を合わした。🙏
そして、
誰にも気付いてもらえないまま、
6月5日は、昨日と変わらない時間の進み方で、過ぎていった。
朝 カレンダーを見ながら思っていた。
今日が私の誕生日だと、気づいてくれる人はいるのだろうか?…
息子たちは、私の誕生日と母の日が近いので、
「誕生日と一緒やで!」と
いつの間にか、私の誕生日は、母の日に吸収されて、
プレゼントも母の日にまとまられてしまっていた。
私の4人の兄弟姉妹間では、誕生日のプレゼント交換をする習慣もなかった。
私を産んだ母なら…
その母は、もう15年前に亡くなって、墓の中に居る。
私を世に送り出した、もう一人の責任者は、
黙って、朝食を食べている。
その父に、
「今日、誕生日‼︎」…と、話しかけると、
「ウン」と、頷きはしたものの、何の反応もないまま、
食事を続けていた。
「誰のや?」「わたしの」…と、
会話が続くのを期待していたのだが…
興味がないのか?
私の声が、聞き取れなかったのか?…
私も、そのまま黙ってTVの画面を見ていた。
68歳、もう、生まれて来てくれて有難うもおめでとうも、
言われて嬉しい歳では無い。
小学校の頃だった。
仲良しの女の子が、偶然にも私と誕生日が1日違いの6月6日だった。
私の誕生日に
女の子は、真っ赤な実が一杯付いたグユミの枝を、手に持って家に来てくれた。
それが、友達にもらった、初めての誕生日プレゼントだった。
嬉しかったなぁ~
その子も、明日68歳になる。
どうしているのだろうか?
夕方、雨の上がった庭に出た。
雨の雫をいっぱい含んだ紫陽花の花を3本切って、
仏壇の母の前の花立てに挿した。
「お母さん、68歳になりました。
丈夫な身体に産んでくれて、有難うございます」
産んでくれてことに感謝して、手を合わした。🙏
そして、
誰にも気付いてもらえないまま、
6月5日は、昨日と変わらない時間の進み方で、過ぎていった。