カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

甲府の街2010・part7

2010-01-28 | エッセイ



          

 (1月10日2010に掲載のコンテンツに関連して。)
 フォトは愛宕山からの甲府駅近辺の眺め。超高層(今の時代となってみればこれぐらいの高さでは超高層とは呼べないくらい大都会では一般的に見られるようになっているが)の右側に、密集して建ち並ぶ建物群の中に、それでも存在感を示して建っているのが山梨文化会館である。しかし、それと知って見なければかなり分かりづらい。かたや超高層の方は、これ以上ツマラヌ建築はないと思われるような代物なのに、ずいぶんと目立つ。超高層という建築スタイルがそもそもそういったものだと気づかされる。その良い例。山梨文化会館が、ある状態で記憶に残るのと同様に、この超高層もそれとは違う状態で私の脳裏に記憶として残っている。それらの記憶の中で、山梨文化会館の方が・建築・としてのパワーをやはり持っている。超高層は白っぽい棒のようなものとしてしか記憶に残らない。
 一方で、地上レベルからの目線だと、これは1月10日のblogでも述べたように、この文化会館の存在感がぐっと際立つ。実際に目の当たりにして見ている時でも、記憶の中でも・・・・・。
 建物の存在感とは、その人にとってのそれらの総体である。その建築への具体的なかかわり(例えば、文化会館内の企業に勤務していて、日々、出入りしているとか)も含めた、総体である。であるから、ある人にとってのある特定の建物の存在感というのは、他の人のものとは違って当たり前である。それらを分かった上で、この建築は存在感があると思う。フォトからも垣間見られるように、街の全様に対して、ちっぽけなものと見えなくもないが健気にも、「やはり、ある」のである。・・・そんな感じだ。
 ところで、以前、このblogに代々木体育館のフォトを載せた。第一体育館はコンクリート打ち放しのままだが、第二の方は白いペンキ塗装が施されていた。その時、白い色もこの建物の場合はいいな、と思った。同様に、という訳ではないが、山梨文化会館の方も、白い色だったらどうだろうと、現地で見つつ思った。良いように思えたのを記憶している。白い色で想像してみたのは、先の、体育館を見た時の体験が、あまり意識することなくその時引き出されたのだろう。コンクリート打ち放しの肌合いに飽きが来たら、いつの日か、白い色で塗ってみたらどうだろうか。結構イケるように思うのだが・・・・・・。あるいは別の色を想像する向きもいるのだろうけれど。
・・・そんな事を想像すると楽しい。

                                                                      
                                                   
          
          愛宕山から甲府城跡を望む(左手の箱もの建築と
         右手のガスタンクの間の黒っぽいところ)
          

          

          宿泊したビジネスホテル。

          

          close。 1/3に訪れて1/3までが正月休み。
          arara、ナントいうことだ。愛宕山科学館エントランス。

          

          愛宕山の上にある科学館の展望ウッドデッキテラス
          と、突き出た内部空間。奇抜な形にしてはいるが、
          あまり居心地はよくなさそうに思えた。テラスに出て
          外気に触れた方がよさそうだ。空気が旨いし・・・。

          

          科学館の本体主要部分の一部。大味な感じがし
          て普通の建物だと思った。機能的にはプラネタリ
          ウムなど備えている。機能がどのように盛り込ま
          れているか、少しでも覗けたらと思った。他人は
          私が建築関係の人間だとは思っていないだろう。
          もともと正月休みだから仕方がなかったし、そも
          そもこちらも正月の旅行だし、仮に特別に見せて
          もらったとしても困ってしまったかもしれない。
          だからcloseでよかった。なんのこっちゃ。


                                                 
  

 

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