4月に入って、drawingに、以前に比べて少しばかり多めに時間が費やされるようになっていた。
ここで描いている側の感じ、感触といったものを、あまりあてにはならないものではあるけれど書いておこうと思う。
4月25日にblog upしたdrawingについて、1枚目はまとまりがつかないまま何とか進めた感じだ。断片的なものが分散化しているときなどは、連続させて自分が良いと思える方向へと進めることがよくあり、これがそんな感じだった。初めにモチーフのようなものがあったかというと、これについてはほとんど何もなかったように思う。描き進めるうちに真ん中に立体的なものが現れてきて、そこからのまとまりが悪く、手間をかけてなんとか仕上げへともって行った感じだった。
2枚目は、モチーフの一つに6角形が入っている。6角形は、何年も前、雪が降った時に意識されたモチーフだ。全く個人的なものである。子供の頃に雪が降り、その時にセーターに降りかかった雪の粉が見事な6角形をしていて、本当にそうなんだ、と思った記憶がある。目を見張って友人などと言い合ったものだ。今年に入り、川越の大師さんに初詣に行ったときに、たまたま食べた饅頭が偶然にも亀の字の付く店で売っていたものだった。店先で通りを歩く人々を眺めつつ食べた。川越は亀の字の付く店が多いなと思いつつ食べた。そういう印象だった。そのときに亀の甲羅の6角が頭の中に浮かんだ。雪の結晶、亀の甲羅などと来て、それで6角形・・・。世の中には8角形というのもあるけれど、僕のような絵は不定形な形ともいえないものを描くことが多く、8角形だとほとんど丸に近くなってしまうので、角の多いところでは、6角くらいが適当かな、と思っている。
sea-chanシリーズは、何枚か描いたけれど、どうも遊んでいるところが多いようだ。考えていると、そういうイメージしか浮かばない。ふわふわと宙に浮いているようなイメージもあり、なにか心もとない感じもするのだが、意外にその出現で、こちらがsea-chanパワーなるようなものをもらい、いつものdrawingにも少しは刺激になっているように思う。