大阪市北新地ビル放火殺人事件に思う
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年も宜しくお願い致します。
新年早々、暗い話題で申し訳ありませんが、どうしても書き留めて起きたいと、元旦には相応しくないテーマ
ですがお許しください。
12月17日に起きた大阪市のビル放火事件の谷本容疑者(61)が30日に入院先の病院で死亡した。
ビル4階のクリニックで25名の無関係の人達を道連れに自殺をした卑劣で許し難い犯行に心が震えた。
容疑者の死亡により、以下はクリニックに通院していた人達の声である。
大阪市内の41歳の男性
「容疑者死亡の一報を知り呆然とした、容疑者が何とか回復し、罪を償わせることができると信じていた。
法廷で裁かれ、事件の全容を語らせてこそ、被害者や遺族の方々も報われる部分があったはずだ。こんな形に
なり、怒りをぶつける先がなくなった」と嘆いた。
大阪市の58歳の女性
「こういう形で真相が分からなくなったのは残念で、犠牲になった人や遺族もかわいそう」と憤った。
枚方市の55歳の男性
「この事件に対して何かを語ってもらえれば、同様の事件の未然防止にも繋がったはず」と悔やんだ。
谷本容疑者は、周到な準備を重ねて放火し、自らも炎の中へと向かった強い自殺願望とともに他人を道連れに
犯行に及んだ。
これは典型的な無差別大量殺人であり、他人を巻き込みたいという『拡大自殺』である。
彼の性格や考え方がとうであろうと、また育った境遇やこれまでの人生に於いて如何なることがあったとして
も今回の犯行に一片の同情の余地などありはしない。
人間はこのような極端な非人道的な行動を犯してしまう心理状態に陥る可能性を秘めている生き物であること
を、わきまえておくことを学んだような気がする。