本当の絶望とは命を失ったとき
絶望とは、「希望や期待がまったく失われること」と辞書にはある。
果たして、私のここまでの人生において、生きるための全てにおいて希望や期待をまったく失ったことがある
だろうか?
お金が全てなくなった、家が火災や災害でなくなった、職を失った、事故で手足を失ったなど。
もしも、これらを同時に見舞われても、本当の絶望ではない。
なぜなら、本気になれば、やり直しができることばかりである。
お金がなければまた稼げばいいし、職を失っても再就職すればいい、手足を失ったとしても、義手や義足があ
る。
では、本当の絶望とは、命を失ったときである。
失われた命だけは、どんなに大金や時間があっても、やり直せないし取り戻せない。
命を失ったとき、完全にすべての可能性が失われる。
つまり、生きているうちに、本当の絶望は体験できないのである。
絶望して落ち込んでいるのは、勘違いで全ての希望や期待が失われた訳ではない。
命という素晴らしい宝物が、最後に残っている限り、人生は何度でもやり直せる可能性はある。
生きている限り、本当の絶望ではないことに気づくことが大切だと思う。