あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

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セリフとそこに込められた真意が逆になる場面

2013-01-28 19:48:51 | 日記
「てる」と「上野」が、じっくりと会話する場面:
上野「なあ、金がなくても幸せになれるって言うだろ。ありゃあ、嘘なのかなあ。」
てる「嘘よ。嘘にきまってるわ。お金、持ってる人がいうセリフよ。」
上野「そりゃあそうだ。金さえあれば、なんだって手に入る。人間の臓器だって。」
てる「高いお薬だって買える。手厚い介護も受けられる。地獄の沙汰も金次第っていうけど、本当よ。」
上野「ああ、本当だ。家族だって愛情だってな。」
ここのセリフは、言っていることと言外に滲み出す意味は、全く反対であるとディレクター。
「本当の幸せは、金とは関係ないんだ。」というメッセージが、観客に伝わるような演技力が必要であると。
このような言い回しが、芝居のセリフの極致だとディレクターは、言いました。
このあと、「てる」と「上野」が、しんみりと、そしてほろりとする会話が続きます。
この部分は、結構わかりやすく演じやすいと私は思ったのですが、ディレクターは、「まだ物足りない。もう一つ何かが見えてこないといけない。もっと深いものが・・・次の機会にまた・・・」
どんなコメントがつくのでしょう。
楽しみです。

上野「金さえあれば・・・」