今日の稽古は、「てる」と「上野」の長い会話のシーンです。
若い時からコツコツと貯めた虎の子の二千万円を盗まれた独身で孤独なお婆さん「てる」が、刑事を装う「上野」に犯人逮捕を懇願する。
でも「上野」の最大の関心事は、盗まれた二千万円の行方とそれをどうやって自分のものにするかなのです。
その「上野」も金に執着して失敗した苦い過去を持っている。
その点で、「てる」と「上野」が共感するしんみりした演出も考えられますが・・・
ディレクターのコメント:
このシーンでも、喜劇的な基調を前面に押し出す。
「上野」は、「てる」に同情する感情よりも、「てる」の愚かさを揶揄するような、飄々とした、おどけたような表現が良い。
明るく表現することによって、逆に「てる」の人物像、孤独なお婆さんの孤独、悲哀、滑稽さ、愚かさが浮かび上がってくる。
リアルにとか、感情移入的にとかの表現を避けて、もっと突き放して、客観化してその人たちの様子を戯画化する。
それで、伝わるものは、ちゃんと伝わる。
それには、あまり熱演しない、力を抜いて軽妙に。
芝居らしくしなくていい、掛け合い漫才の調子で、間髪を入れずにタイミングよくスピーディに、喜劇らしく。
おどけた表現は、結構むつかしいです。
軽妙な、おどけた表現の指導風景:私の動き、まだ様になってませんね。
若い時からコツコツと貯めた虎の子の二千万円を盗まれた独身で孤独なお婆さん「てる」が、刑事を装う「上野」に犯人逮捕を懇願する。
でも「上野」の最大の関心事は、盗まれた二千万円の行方とそれをどうやって自分のものにするかなのです。
その「上野」も金に執着して失敗した苦い過去を持っている。
その点で、「てる」と「上野」が共感するしんみりした演出も考えられますが・・・
ディレクターのコメント:
このシーンでも、喜劇的な基調を前面に押し出す。
「上野」は、「てる」に同情する感情よりも、「てる」の愚かさを揶揄するような、飄々とした、おどけたような表現が良い。
明るく表現することによって、逆に「てる」の人物像、孤独なお婆さんの孤独、悲哀、滑稽さ、愚かさが浮かび上がってくる。
リアルにとか、感情移入的にとかの表現を避けて、もっと突き放して、客観化してその人たちの様子を戯画化する。
それで、伝わるものは、ちゃんと伝わる。
それには、あまり熱演しない、力を抜いて軽妙に。
芝居らしくしなくていい、掛け合い漫才の調子で、間髪を入れずにタイミングよくスピーディに、喜劇らしく。
おどけた表現は、結構むつかしいです。
軽妙な、おどけた表現の指導風景:私の動き、まだ様になってませんね。