あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

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ワンパターンな演技

2012-09-26 10:13:19 | 日記

この日の稽古でも、ディレクターは、私の「上野」が、「ワンパターンである」と指摘されました。

ディレクターの指摘:
「上野」が「てる」をどのように見ているのかが問題である。
①言葉を交わしているうちに、高齢の「てる」を労わる感情がみえる。
②でも、本質的には、「てる」の金を・・・
私の「上野」は、どうも①が強すぎて、②がほとんど見えない。全部ワンパターンに聞こえる。

それで、ディレクターは、「もう少し『てる』との距離をとって、全体としては、突き放す感じで、その中に労わる感情をチラッとみせるのが良い」と言われます。
実は、私は今まで上記①で演じてました。
確かに、これからの「上野」の行動を暗示する②の色合いがないといけません。
「ワンパターン」は、このような「上野」の複雑な心の動きが表現されてないという意味だったのですか。
私には、そこまでの理解力は、全くありませんでした。
なるほど

台本を読み込む

2012-09-26 08:32:09 | 日記
台本を何回も読んで、登場人物のイメージを作り上げること、これは役者なら当然やるべきことです。
私もそろそろそういう風にしたいのですが、今回もそうなってません。
前回の稽古で、ディレクターから、「ニヒルな感じを出すこと」と指示を受けました。
私は単純に、ニヒルと言われる、ある俳優のビデオを見て、そのイメージを出すように努力しました。
昨日の稽古で、ディレクター曰く、「上野」*)は、「田口」の詐欺の手口などは全てお見通しの経験と知識を持っている人物。
イメージとしては、「田口」の言動を、子供扱いにするように、せせら笑うように、上から余裕を持って見ているような雰囲気を出すように指示されました。
 *)私の役、刑事らしきなぞの人物

なるほど、そうですね。
私の台本読み込みの何と浅いことか!と思いました。
もっともっと読み込まないと・・・

・イメージを膨らませて読む、映像的(視覚的)、音響的(聴覚的)、嗅覚的、触覚的、味覚的に・・・
                              ―劇団「からっかぜ」の資料から ―

愛犬モカの写真、ちょっと息抜きに載せました。

Yさん、ありがとう、お元気で

2012-09-21 18:40:56 | 日記
今日の稽古では、本当にお世話になったYさんが退団することが発表されました。
家庭の事情でと言うことでした。
「末摘花」でも、「瞼の母」でも、所作やメイクなど,私は人一倍お世話になりました。
残念ですが、Yさんが今日もいつも通り、明るく振舞っておられたのが印象的でした。
本当にありがとうございました。

稽古の方は、全ての登場人物について台本を抜粋して、読み合わせが行われました。
ディレクターの基本的な指示としては、今回の「ファッションショー」は、喜劇性を強調した演出にするというものでした。
それは、「ファッションショー」が、後期高齢者が主人公とする演劇であり、「高齢者演劇集団」である当劇団が普通に演じると、身につまされる深刻な雰囲気が強くなりすぎる恐れがあるから、と言うものです。
私の役、刑事らしき男「上野」については、もっとニヒルな雰囲気をだすように指示がありました。
そして、謎めいた雰囲気も。
高倉健よりは、田村正和か天地茂ですかね。
天地の「非情のライセンス」なんか、一寸見てみたいです。

今日の稽古場では、いつも励ましてくれるSさんから、採れたての野菜を頂きました。
帰宅して、なすとピーマンの味噌炒めを作りました。

「ファッションショー」のキャスト発表

2012-09-15 04:45:32 | 日記
昨日の稽古で、第7回公演の演目、木庭久美子作「ファッションショー」のキャストが発表されました。
「ファッションショー」は、来年6月公演の予定です。
「ファッションショー」は、3人のお婆さん(後期高齢者)とお婆さんの金を狙う詐欺師たち、そして詐欺事件を調査する警官や刑事らしき人物などが登場する。
いくつになっても美しくありたいという女性心理が、滑稽でもあり、愛おしくもある。
私は、「上野健」という刑事らしき男の役を頂きました。
まだ、ディレクターの演出が未知ですが、最初の台本読みあわせで、私はつい最近見た「高倉健」をイメージしました。
詐欺師たちには、凄みを利かせて威圧するが、被害者のお婆さんには、ついほろっと優しい言葉をかけたりする、何となく陰のあるなぞの人物です。

ところで、昨日の稽古では、キャスト発表の前に、先日行われた「瞼の母」の反省会がありました。
そこで、芝居の最も盛り上がる見せ場で、私の忠太郎が失態を演じたことに対し、厳しい意見を頂きました。
私の感覚では、あまりにもいい気持ちで、すらすらと演じていたところ、いきなり「あたま真っ白」のエアポケットに入ってしまったような感じでした。
「真剣さがたりないからだ」、「みんな命を賭けて演じているのに、最後でぶち壊された。残念だ。」などのコメントを頂きました。
その通りですね。
このような「エアポケット」を、先輩たちは経験したことがあるのでしょうか?
もし、私だけ特別だとすると、ちょっとこれから怖いです。
いずれにしてもこの経験は、今後の芝居に生かすしか、償いの道はありません。
もっともっと真剣に・・・

今朝は、まだ暗いうちに起きてしまいました。

「瞼の母」公演終わる

2012-09-11 15:56:42 | 日記
9月8日(土)、精一杯の公演が、客席の温かい拍手の中で終わりました。
私自身は、幕切れ間近で、結構重大なミスがありました。
全く稽古中では考えられないミスですが、やはり稽古不足の結果なのでしょうか。
というわけで、不完全燃焼でしたが、「もう、取り戻すことは出来ないのだ」と思うと、今は、むしろ吹っ切れた気分です。
もう、この経験を次に生かすしかないですよね。
今回の芝居は、色々学ぶことが山ほどあって、その山を一つ一つ登っていく感じは、とても楽しくて、わくわくしました。
ディレクターが、懇切丁寧に教えてくださった台詞や所作は、私の宝物です。
まだまだ、不完全ですが、これからも機会があれば、是非このような芝居をもっともっと稽古したい気分です。
余談ですが、公演が終わって団員の反省会を伊豆の温泉場で行いました。
この夜の団員のはじけ方は、尋常で無かったです。
こんなに盛り上がる集団って、そんなにないと思います。
私は、しみじみといい劇団に入れてもらったなあと思っています。
休むまもなく9月14日から始まる次の芝居、楽しみです。