あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

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達成感のない公演

2014-09-24 05:53:48 | 日記
一昨日、「細心注意を払って・・・」などと書きましたが、実感がこもっていないことが判明しました。
公開日当日の開演寸前、ディレクターから「最近、場離れしてきて緊張感がなくなっている!」と一喝されました。
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公演当日、劇団最大の突発事故発生!!
主役のYさんが昨日のゲネプロ中に大怪我をされ、急遽、今日のキャストをOさんに変更すると、朝一番に発表されました。
さあ大変、午前中、予定外のゲネプロのやり直しです。
このため、余裕だったはずの時間が押して、昼休みが30分しかなくなってしまいました。
ここで痛恨の判断ミス!
私を含めた男役3人、昨日から行こうと言っていた近くの「富士宮やきそば」の店へ。
食べ始めて、それでも全部は時間的に食いきれないなと、帰り支度をしていたらタイミングよく(?)ディレクターから電話「何やってんだ!小道具の準備はどうなってんだ!」と。
支払いもそこそこに、舞台裏へ駆けつけたら舞台監督「もう、(時間を早めて)客入れしたから、今から舞台へは出られないよ」
(この芝居では緞帳幕の開閉は無く、常時あきっぱなしなのです)
私「で、小道具は?」
舞台監督「適当にやっておいた」
言葉は穏やかだが、内心ハラワタ煮えくり返っているみたいです。
舞台がはねてからのディレクターの講評でも開口一番、名指しで「たるんでる!」
その時、私はまだ「エッ!そんなに・・・?」って感じでしたが、帰って妻に話したら「30分しかなかったら、当然小道具係は昼めし抜きだよ。」と一喝。
そうですよね。
何とも達成感のない公演になってしまいました。
でも、富士宮のお客様は、とても反応が良くて素晴らしかったです。

ゲネプロ

2014-09-23 06:41:14 | 日記
昨日は、富士宮公演のゲネプロでした。
私は、先週末、突然、妻と仲良く熱風邪をひいてしまって体調は絶不調でした。
昨日の朝は、熱が下がったものの頭がボーとしていました。
それでも朝9時から装置搬入、舞台作りの手伝い、場当たりなど順調にこなしました。
夕方6時からいよいよゲネプロ、ここで問題発生。
家族会議の場面、主役が前で演技している。
幸一(私)と妻の清子(Hさん)などは、後のテーブルに座っている。
そこで清子さん、そっと「セーターがうしろまえですよ。」
幸一、小さく「え!」
これはセリフではありません。
やはり疲れが出たのでしょうか。
観客席のディレクターの遠目には判別できない?とにかくダメはありませんでした。
問題点を洗い出すのがゲネプロですから・・・
この程度のことが問題点だったということは、演技の方は、あまり問題なかったということで・・・
サッ、今日はいよいよ本番、細心の注意を払って頑張りましょう。

役を離れてマジに傷つく場面

2014-09-17 18:34:38 | 日記
実の母親タツを引き取り、面倒を見ている洋子の家に、タツの弟 保が滞在していて、ボヤ騒ぎなどトラブルを起こします。
そのあと、長女の洋子とその娘の智美、弟の幸一夫婦、妹の君子などが家族会議中に、田舎から上京した保の息子 英二が登場します。
英二は、洋子に謝り、父 保を説得して田舎に連れ帰ろうとする場面。
洋子と英二、保の長いやり取りのあと、洋子は「待って!おじさんが帰りたくないのなら帰らなくてもいいわよ。」と重要な場面転換の決め台詞を言います。
英二「ちょっと!何言ってるんですか」
そのあと、それまで長い間セリフのなかった幸一が発言
幸一「姉さん、なにいってんだよ。おじさんが帰るって言ってるのに、話まぜかえしてどうするの。」
そのあと、ふたたび洋子・英二のやり取りになり、幸一は長くセリフのない場面になります。
ここの幸一にとっては、たった一言のセリフ、これが洋子に完全に無視される感じなのです。
この場面、私(幸一ではなく、生身の私)には、グサッときます。(せっかく発言したのに・・・)
洋子役のOさん、この場面、幸一には一瞥もしてくれません。
芝居としてはそれでいいと思うのですが、私としてはマジに傷つきます。
これって、私自身が登場人物を生きているってことで、悪いことではないのでしょうね。

富士宮公演まであと10日

2014-09-13 10:48:30 | 日記
第8回定期公演が、いよいよ迫ってきました。
稽古の方もほとんど仕上がって、細部の確認の段階になっています。
さて、ここにきてちょっと気がかりなことがあります。
ブログで取り上げる話題ではないかもしれませんが・・・
昨日の稽古には、先月20日のブログで「体調不良で降板か?」とお伝えしたMさんが、病気が癒えて稽古に参加しました。
久しぶりのMさんの演技、セリフも入っていて、「舞台に上がるんだ」と言う彼女の強い意欲が感じられます。
デレクターは、「体調を見ながら最終判断を・・・」と言われましたが、果たして・・・
問題をはらみながら、それぞれ役者もスタッフも、前を向いて必死に頑張っています。

魂が入る瞬間

2014-09-06 09:20:46 | 日記

演技に「魂が入る」とは、こういうことなのか。
まるで蛹が蝶になるような、華麗な変身でした。

昨日の稽古、ディレクターは、最初に「芝居は、ほとんど仕上がっている。今日は、演技に魂を入れていく」と言われました。
通し稽古ですが、今日は、演技の途中で細かくダメが入ります。
このダメがいちいち心に沁みる感じがして、稽古場の気分が高揚していきます。
そしてOさんの演技になりました。
このところ少し演技に悩みがあるように見えたOさん、今日の最初の演技は、いつもと変わらない演技のように見えます。
ディレクターのダメが入ります。
それに対してOさん「作家らしいイメージを出すのに苦労しています。「花子とアン」の宇田川先生なんかを見てこんな感じとか・・・」
ディレクター「この主人公を作家と思うな。ズボラで豪快なオバサンだ。もっと下品にやれ」と。
実に、この一言で、Oさんの演技、ガラッと変わったのです。
一言で埋もれていた役者の素晴らしい演技を引き出すディレクター、そしてわずかなきっかけで、鮮やかに変身できるOさん。
まさに、「魂が入る瞬間」に立ち会えて、幸せでした。