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Tcupサ終のため2022年春に移籍しました。岩手盛岡のことやサッカーなどスポーツのことを書きたいと思います。

忘れられない敗戦・ライバル誕生

2011-06-10 20:45:00 | 蹴歌蹴闘
1997年の盛岡ゼブラはソニー仙台に勝利した後も秋田市役所に競り勝ち、止まるところを知らなかった。いまから思えば盛岡ゼブラの第二次黄金時代というのはこの頃だ。

そんな中迎えた7月27日、相手はこちらも古豪の松島クラブ。いまはマリソル松島と改称し、2部リーグに在籍するチームだ。
過去5年のデータではほぼ互角、相当競ったゲームになるとオラは考えた。案の定オラの見立ては当たっていたが、そこでオラの宿敵が生まれることになった。

それはおいといて、まずは試合の流れを簡単に振り返りたい。
いきなり松島はPK(ペナルティキック)のチャンスを得る。しかしそれをゼブラの守護神高橋誠が阻止。その直後にオウンゴールがあってゼブラが先制する。一方の松島はFK(フリーキック)をMF勝股が直接決めて1-1の同点とする。

そして後半、松島が国井のゴールで勝ち越した。この国井は秋田商業がベスト4で国立に立ったときのメンバー(数人は当時の秋田市役所に在籍)で、のちに聖和学園の監督をしている。
さらに元柏レイソルの堀田からのクロスに頭で合わせて追加点。その追加点を決めた選手こそがオラが「ゼブラキラー」と名づけた植竹哲也だ。
ゼブラも負けない。高杉のシュートを松島GKの佐藤(彼は2011年現在現役選手だ)がはじき、そこで得たCK(コーナーキック)をDF佐々木到が決めて追いすがる。しかし松島はまた植竹がゴールを決めてしまった。今度はゼブラのDFラインを完全に置き去りにするプレー。これで4-2と再び2点差。

24分、ゼブラはFKから再び佐々木到のゴールで1点差に詰め寄った。だがこの日は頼みの蛇口が不発。結局ノーゴールに終わってしまった。

終わってみれば、植竹の2点にやられた感じである。3-4でゼブラは負け、松島の4点中2点を植竹がたたき出した。それだけでなく、植竹の動きが前向きで、FWでないのがもったいないくらいだった。例えるなら読売クラブ~ヴェルディ黄金時代の北沢豪のイメージだろう。

その後植竹はトーキンに移籍、T1連覇に貢献するなどの活躍を見せる。もちろんゼブラキラーぶりも変わっていなかった。弱冠18のオラをしてライバルと呼ばせた男、こういう選手が出てくるとT1も盛り上がるんだろうとオラは思う。