幕府御用の材木商が一家心中。しかし遺書に工事のカルテルなんか書かれていた。
そこで目付け役を問い詰める上様だが、入札不正はないと強調。
そして新さんはおまちがおかしいということで話を聞く。
実はおまちは奥祐筆・水野家の若様にご奉仕していたのだ…まさに水野家のメイド。
そこへおその。ところが忍びが張り込んだ。この忍びは実は大月半蔵と言う伊賀者だった。独自に水野家をマークしていたのだ。
水野の若様は政治より芸術がお好きで…と思ったら、労咳(結核)を患っていたのだ。だから使用人の又平が若のためにとおまちをスカウトしたのだった。
おまちのメイドの話をめ組の人たちも理解した。しかし新さんは若様が甘えたまま死ぬのはよくないと考えた。
そして若の父、水野舎人の周辺を探ることに。すると舎人は材木御用の山城屋と密会、ここでカルテル成立というわけだ。もし山城屋が入札価格を知ったら(=それが建設官僚から業者に漏れたら)由々しき事態。
翌朝、おまちは若様・水野主税と船に乗った。そこからは悪い男に見えなかった。
昼間、目付けの一条は不正はなかったと報告。しかしそれを上様周辺信じていなかった。また、おそのは山城屋をリーダーに材木商が入札持ち回りの談合を行っていたと報告した。
新さん、舎人のことを主税に告げた。その非情な事実を知り主税は倒れる。だが、さらに新さんは自分自身で生きた証をつくれとも諭した。
舎人はやはり材木商に情報を漏らしていた、かに見えたが、一条がその黒幕だったのだ。一条は舎人を病身の子のためにと子飼いにしてきたのだ。
帰宅した舎人、そして主税が自分の病身を悔いて舎人を諌めようとする。母の位牌の前で切腹しようとすると、舎人は主税をほめた。そして主税は舎人と今生の別れと酒を酌み交わした。
しかし舎人は一条の手先に狙われた。そして新さんが駆けつけたが時すでに遅し。舎人は一条の不正と主税のことを伝えて息絶えた。
一条は代わりの奥祐筆はどうか、というと「俺がいる」と新さん。
上様が一条を追い詰めたとき、大月半蔵が水野舎人の書付を持って推参。これを証拠に一条を断罪。
当然みんな攻撃するが、やはり成敗された。
主税は評定所で父の罪を受けると覚悟を決め、水野家は家禄没収となった。しかし表祐筆補佐に取り立てるということになった。
こうして病魔を克服した水野主税は、のちに奥祐筆組頭となった。
しかし建設官僚・建設族とゼネコンといえばかつて宮城の汚職騒ぎとかありましたね。
最近だと岩手選出の某超大物代議士様のNゼネコン献金事件ありますけど。
災害復興支援工事を名目に、官財主導持ち回りカルテルなど発生しないことを祈ります。
って、仕分けとか言ってゼネコン政治資金増やすおバカもあれだが。