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河合塾のセンター試験に関する公開質問状に疑問

2005-01-20 15:13:38 | Weblog
大学入試センターが16日実施した「国語1・2」の試験で出題ミスがあったとして河合塾が公開質問状を出したそうだ。第3問(古文)の問4の選択肢のうち、センターでは(5)を正解としているが、同塾は「正解をひとつにしぼるのは困難」と指摘していて、大学入試センターで対応を協議しているとのことだが、いろいろこの件に関しては疑問に思うところが多い。

まずこの「ニュース」はいろいろなところで取り上げられ、少なくとも朝日は紙面でもとりあげていたと思うが、(小?)見出しに「出題ミスか」と書き足されているものが多く、この件に関してはっきりと「出題ミス」とは書かれていないことだ。

大学入試センターも今だに検討中なのかもしれないが、こんなことは早く回答すべきである。さらに不思議なのは河合塾のサイトにこの件に関するページが見つからないことで、さらに消された形跡もあるようである。

自分はこの件に関して河合塾の「正解をひとつにしぼるのは困難」という指摘は誤りであると思う。そしてこのままうやむやにされるとしたら、非常にまずいことだと思うので、素人考えかもしれないが、以下自分なりの私見を述べる。

あらかじめ断っておくが、もちろん自分は河合塾とも大学入試センターとも何のかかわりもない。また国文学の専門家でもない。問題文全体はリンク先で見ていただくとして、河合塾の主張は報道によればこうである。


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 五つの選択肢のうち正しいものひとつを選ぶが、選択肢(5)にある「不孝をわびたい」という気持ちを本文から読み取ることは困難であり、また選択肢(2)にある馬との対話とも読み取れるとしている。
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これに対して駿台予備校の問題の講評は以下の通りになっている。


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問4はやや難。選択肢2と5とでかなり迷ったものと思われる。問題文前半の「かくとも申さであくがれ出でしが、御恋しければ・・・」あたりから、「としごろ」の中将の母への心情を読み取り、また「心ざし」という語の意味内容、あるいは問題文全体から、傍線部は母への「心ざし」であることを読み取って選択肢5を正答とすることになるが、正答率の低い設問となったであろう。
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つまり駿台はこれが出題ミスとはしていないことがわかる。しかしこれでも決して分かりやすい解説ではないと思われる。手短に講評する場合いろいろ書いてしまうとかえって分かりにくくなるので、ここでも書き方が難しいが、2について言うと、「としごろ」は「長年」といった意味であることを考えれば、2の選択肢では馬に自分がお前を「長年」思っていたのだから。。。というふうになってしまい、不自然であると思われる。つまりここで選択肢2の「都をでたときから」という部分とは違うであろうと分かるはずである。

また、選択肢を「中将の誰に対する気持ちか」という点で読めば、「中将の母に対する気持ち」が書かれているのは5のみであることから、5が正解であると分かるはずなのである。

たしかに「こころざし」の具体的内容ははっきりとは書かれていないが、その内容ではなく、あくまで誰に対する気持ちかという点で判断すべきであるので、問題として不自然な印象はあるものの出題ミスとまでは言えないと思う。

河合塾は「公開質問状」を出したのだから、もし自分の主張を撤回するのであれば、一体誰がこの質問状を出したのか、氏名や学歴および経歴も公開すべきであると思う。地理に関する公開質問状については私はよく分からないのであえて触れないが、いかにも宣伝的な感じもする。

またマスコミも大学入試の古文ぐらい自分で判断して出題ミスかどうかはっきりとした見出しをつけられないものだろうか。もし出題ミスでないのに、「出題ミスか」などという小見出しのようなものをつけて報道したら、これは大変な問題である。

いずれにしてもうやむやなまま済ますことだけはやめてほしい。私の記憶が正しければ河合塾は以前丸谷才一の文章を模試の小論文で使用した際、やはり抗議されたと記憶するが、あの問題はどうなったのだろう。自分はどんな文章でも書いた人の意図が全てであるとは思わないし、模試という性格も考える必要もあるとは思うが、それなりに回答すべきだとは思う

もっともこれは回答したのかも知れない。もしこれも決着がついていないようなら、今から調べてまた書きたい気がする河合塾が問題にしてる設問

なぜNHKは森前首相や橋本元総理のコメントを流すのだろう?

2005-01-20 00:45:23 | Weblog
朝日新聞がNHKの元総局長が発言を翻したことに関して抗議している。「言った言わない」の争いと言うのはよくあるが、ニュースソースとこれだけトラブルになるのは珍しい。自分はNHKも朝日新聞もあまりよい印象はないが、NHKは報道に関してはまだましなのではないかと思っている。

ただ昔から不思議に思っていたのは、いろいろなニュース(外交などについてのニュースだったと思う)のあとで、森前首相はこう語ってます、とか橋本元総理はこう語ってますなどと顔写真入りでコメントを紹介していることで、これがなぜなのか釈然としないということである。

この二人の発言力というのは首相の座を降りてからはそれほど大きいとは思えない。首相の座を下ろされた経緯からすればそれが当然であると自分には思える。むろん橋本元総理はその後も入閣したけれども、それがいいことだったとは自分には思えない。なぜNHKがこの二人のコメントを流すのかと言えば、やはりなんらかな形での政治的力学が働いているとしか思えない

コメントを流す場合にはできるだけいろいろな立場の人のものもながすべきでいくら首相経験者とはいっても、特定の人間のコメントをことあるごとにニュースの中で流すと言うのは不自然ではないだろうか

それはNHKの勝手といってしまえばそれまでだけれど、今はいい機会だからこういうこともなぜなのかぜひNHKに訊きたい気がする朝日新聞はトップですごい怒ってる。びっくり。。。
何度もアップに失敗しました。。。