ウィンドウズXPのテレビコマーシャルを見た。「マイクロソフトのCM」ではなくて「ウィンドウズXP」(以下XP)のコマーシャルであるので、その製品(XP)に関するCMで、誰にでもその特徴が分かるものかと思いきや少なくとも自分には非常に分かりにくいものであった。
ネットの情報でもそうだが、誰の目にも入ってくるものであるので、自分のようなものが何かよく分からずに書くのも仕方ないだろうが、いずれにせよ非常に分かりにくいCMであることは自分はどうしてもいわざるをえない。
つまりこのCMの一つは男にふられたばかりの女性ミュージシャンが「ギターとPCを使って音楽を作る」といううものであった。そしてもう一つのCMは中年男性が息子が天体望遠鏡をPCにつないで、どんどん名前を打ち込んでいる、もう宇宙飛行士だなどと、わが子の自慢を誇らしげにしているものであった。
自分はXPには詳しくないがXPは音楽編集機能や天体望遠鏡の画像を取り込む機能があるのだろうか。
そうではなくて、音楽編集ソフトや天体望遠鏡の画像を取り込む他のソフトがXPに対応しているだけではないだろうか。
このCMを見たら、XPはそれだけでもってそういうことが出来ると思う人がいないとも限らない。自分はこのCMはそういう作り方をしていると思う。
もしそういう機能はXPにはなく、ほかのソフトと連携することで可能なだけなのにそんなCMを流したら自分は問題だと思う。
はっきり言って人の手柄を自分のものにしているような印象さえ自分は持っている。
そもそもマイクロソフトはそういうことを今までしてきたということもあちこちで言われていることであろう。
しかもこの会社はアメリカでは独占禁止法に引っかかって司法省からの分割の提案もものすごい猛反発で今はどうなっているか知らないが、要するにマイクロソフトの思うがままにしているのだろう。
ただしヨーロッパでは一部分割されることになったのではなかったか。
XPの特徴の一つはCDを焼く機能がついたことにある。これも以前は別にソフトを買ったり、その前にはCDを複製する機械が日本のオーディオ・メーカーから出ていたはずである。
XPはこうしたソフトなどを飲み込む形でふくらんだOSだということができると思うが、なんと言っても大きいのはWinowsMe(以下Me)などにおいて、複数のアプリケーションを同時に立ち上げるとフリーズしてしまうというのが解消された点にあるのではなかったか。
自分としてはこんなことは無料で修正プログラムを配布すべきことではないかと思う。
またXPは基本的にはWindows2000(以下2000)と中味は同じなのだが、たとえばMeにあって2000にないものとして「システムの復元」がある。
これは自分などの場合ないと非常に困る。ほかの人も同じことなのでXPで復活したわけであろう。
つまりXPはMeの欠陥を補い、2000の不足分を補うべき修正ソフトなのではいかというのが自分が長年このOSに抱いてきた実感である。
こんなことは当たり前かもしれないし、的外れかもしれないが、はっきり言ってXPは言ってみればMeに関して車の場合であれば「リコール」として発表し、ディーラーが(たぶん無料で)修理するように、無料で修正プログラムを配るべきはずのものを有料にして売ったということではないか。
いくつもアプリケーションを立ちあげるという使い方に関してはMeは特に何も言わなかったのだろうから、マイクロソフトは責任を感じていなのだろうが、ではSP2はなぜ無料なのだろうか。
これがどういうソフトかよく知らないが、要するに修正だか脆弱性を補うプログラムにいろいろ付録のようなソフトをつけて配布しているわけなのだろう。
実はXPもそういうことをしたものではないかという気がする。つまりXP自体にはたいした魅力はないのではないか。だからああいうCMしか作れないのかとさえ思う。
いずれにしても最近のマイクロソフトのイメージアップ作戦はいろいろ目に付くが非常に気分が悪い。
自分たちが本当にすべきことはなんなのか。
自分たちで考えて実行してほしいものだ。
とにかく政治家でも企業でも子供をだしにするのだけはやめてほしい。
最近マイクロソフトは杉並区の全小中学校にXBOXを寄付したそうだが、なぜ特定の区の学校にだけ寄付のようなことをするのだろうか。
そんなことをしているひまがあったらすべての消費者のためになるようなことを少しでもすべきでないか。
そういう企業の宣伝活動を受け入れた校長や杉並区長も非常に問題であると自分は思う。