久間防衛庁長官の「仕方ない」発言はたしかにまずいとは思う。久間はマスコミは自分の失言を待望していると注意していつも原稿を読むようにしてなにかあったら反論するぐらいの注意が必要だったと思うが、とにかくまずいことをしてくれたとは思う。
しかし、これは一体どういう文脈でいったのかまたしても充分には伝えられていない。
まず告発した人間と思しき人の録音したテープがいかにももごごもごいっててよくわからない。
もしかして録音してはいけない場所での隠し録音だったのか。
それはそうと、とにもかくにも久間が言ったことは「原爆を落とされたのは仕方がない」ということと「北海道がソ連に占拠されずにすんだ」ということである。
まず久間の発言はよろしくないと思うが、それにしてもここではもう一つ重要なことが欠けているようでそれは「原爆が落とされなかったら日本は降伏しなかった」ということであるが、このことはいったのだろうか。
こんなことはあたりまえではないか、と言われそうだが、そのあたりまえのことを強調しないとまったくそういうことに考えが及ばずに怒り狂う人はたくさんいることは先日の党首会談での小澤の「総理はアメリカに謝るべきだ」という発言に見てとれる。
安倍も言っていたことだが、何でいまそういうことを小澤が言うのか、まったくどうかしてるとしか言いようがない。
しかも今はそのことをいわなくなったようだから、まわりに諭されたのか知らないが、小沢だってすでに何度かアメリカの要人と会っているが、今までそういう謝罪を要求したとはきいたことがない。
しかも小沢の場合、日米構造協議からなにからアメリカの言うなりになってしまって日本に不利益をもたらしたというのはいわば定説となっているといっても過言ではないはずだ。
しかも小沢の場合は国際社会における日本の国際貢献について力説していたわけだが、そういうときにアメリカが日本に謝るべきであるというようなことを一言だって言っていやしない。
戦後一体何十年たってると思っているのか、その間たとえば原爆の記念碑にだって「過ちは繰り返しませんから」ぐらいのことしか書いてなくて論争にもなったりしたことも知らないのだろう。
それ以外にも小沢の党首討論で言っていたことはわが耳を疑うような絵空事ばかりで本当にたまげたが、とにもかくにも安陪もそうだが小沢がここまで中味のまったくない人間だったとは知らなかったのでとにかくあきれはてた。
そんな謝罪を要求するなら自分が要求すべきだと思うが、民主党という党名がパクリなんだから相手にはされるまい。
自分が相手にされないとわかっているのはえらいが、なら自分も黙ってお金集めでもしてろ、といいたい。
小泉のことを「あれは中味ないから」どうたらこうたら言っていたが、小沢が正直これほど中味がないとは驚きあきれた。
あれではできの悪い中学生以下であるといったら中学生の皆さんに失礼になるぐらいどうしようもないと思った。