なるほど、と感心する「高額買取」を装う「闇金業者」の手口。コロナ下で生活費に苦しむ貧困奴隷リーマン生活者を相手に、3万、5万の小口融資で「といち」とはいかないまでも、年率300%くらいの利息が膨らむ方法を編み出して、借りた相手を追い込んで、暴利をむさぼる。
まさにこの世は「悪の種はつきマジ」である。
普通に都会で電車通勤しながら、職場で働きながら、あちこちで「おまわりさん」を見かけた時、考えてみたことない? 救急車は苦しむ人を通報一発で駆けつけてくれるし、火事が起きると消防車がやってくる。
で、パトカーがやってくるのは? パトカーやおまわりさんがやってくる時って、どんな時?
夜道をアパートに一人で向かう時、変な男がついてきているような予感がした時やってくる? そんなはずはない。彼らも数に限りがあるし、暇じゃない。暴漢に襲われて怪我したり、財布を盗まれたり、老人夫婦が家で夕食中に、いきなり数人の男どもが進入してきて殺されたり、クリニックの待合室で順番を待っていたら、一酸化炭素中毒であの世に行ったりするが、そんな時には、お巡りさんがやってくる。
悪いやつに言葉巧みに金を騙し取られたりしたら、刑事さんでもきてくれるかもしれない。しかし、どことなく、彼らが自分を守ってくれるって、思っていない? それが「妄想」だと、ちょっと考えれば、分かる。
音のない映像だけで見ていると、むしろ寄ってたかって、見つけた「犯罪者」を取り囲んで、その「安全」を守っているふうにさえ、見える。今だって、大阪のあの殺人鬼が重篤な中毒症状で病室に入っているが、その医療費用ばかりでなく、病室の前では、警官が交代勤務で警備さえしているはずだ。
それだけ見れば、腹をたてた遺族や義憤に駆られた正義漢が、あの男を殺しに来るのから防いでいるように見えない?
ちょっと考えればいいのだ。政府は「国民の生命と財産を守る」と言って、北朝鮮からミサイルが飛んでくるのを阻止しようと、いろいろ防衛を考えるし、国民がコロナで生活に苦しめば、10万円だって支給する。マスクだって!
で、お巡りさんはあなたの身の安全を守ってくれるの? 正月駅伝の映像を見れば分かるよ。沿道の観客のあなたから、選手を守っている仕事はするけど、立ってみているあなたの財布や命を守るなんて、出来ない相談。
いじめにあって自殺する子供の命を教育委員会や現場の先生方が守るって? 無理だよ。一番身近な親が守れないのに、できるわけがない。「どうすればいいの?」って? そりゃあんた、太陽が西に沈むのを「どうすりゃいいの」って言うのと似ているぞ。