24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

コロナ予防接種0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。KindleWriter。

結落(けつらく)

2021年12月05日 | 気象

2021年12月5日(日曜日)午前5時30分:[  3c/11c/10%  ]{getup0450} 晴

みかんの皮の内側にある白い細い筋のことを結落と漢方では呼ぶ。これを氷砂糖などと一緒に煎じて飲むと老人は痰が切れやすくなる、と確かな筋の本に書いてあった。焼きみかんの作り方も書いてある。

一度も「焼きみかん」は試したことがないので、この冬はやってみよう。風邪の予防や治療に効果的だという。昨日の午後は、荒れる雨風の中、また、泰澄の森の風呂に入ってきた。開放的な外の景色に、今に白い雪が降ると思うと、なんとも楽しみ。

しかも、520円の入浴代金も、300円台に変わる方法論も支配人(多分、経営者)に教えてもらった。そうなると、もう、鬼に金棒だ。冬場の風呂対策は、準備万端?

さて、私は「多少、アナーキーな性分」だが「天才的な未来予測師」でもあるから、僅額年金どん底貧乏の深い穴の底から上を見ていると(下は見えない、ないから)、いろんなモノが、狭い範囲で、よく見える。

この間の連合会の総会では、福井市の連合会の親玉(福井市から年間500万円余りの助成金を受け取っている、福井市のお抱え上部組織)から、「各町内の自治会に加入しましょう!」という立派なポスターが数枚入っている配布物が配られた。公民館が用意して、各自治会長に配布物の入った封筒が配られたのだ。

もちろん、我が集落では、そんなポスターは無意味だから、真っ白な裏側を利用すべく廃物利用の箱に放り込んでおくだけだが、いかに各町内で自治会加入者が離脱しているかを表している証拠だろう。自治会加入者から会費を徴収し、地域ごとの自治会長を集めて、連合会が組織され、そのトップが連合会会長というわけだ。我が地区、17町の自治会長の頭が、今では私である。

これが一昔前なら、地区内でもっとも小さな集落の代表者が連合会会長になるなど、「ありえない」ことだった。だから、私が連合会会長になってしまったと報告したら、村の80歳過ぎの先生など「まさか、立候補したんか?」と驚き、呆れる第一声を放った。

実に失礼な叫びだが、そんなことはしていない。5名の推薦員から別室に呼ばれて「お願いできんか?頼みます」と頭を下げられた。だから、「晴天の霹靂」だと私はいう。しかし、私は先生の驚きも十分理解できるだけの知恵も年齢もある。

連合会長というのは「名誉職」と言われ、我が同級生の清八会のメンバーの中には、実態をよく知り、過去に努めたこともあるものもいる。100万円や200万円の自腹を切って、各地区の自治会長を取りまとめ(早い話が、飲食にふんだんに身銭を切って)地区全体の「発展」と称する事業計画(福井市、行政が裏側にいるのだが)などに協力を要請する。ミニ政治家のような働きをするのだが、政治家より立場が上で、かつ、飲食の饗応などいくらやっても、公職ではないので、刑法に引っかかることはない。その分だけ、政治家より、立場が上になる。

で、どんどん、話は長くなってしまうが、農地の土地区画整理事業、道路、河川改修、住宅団地造成、山林開発、あれやこれや、土建業者などとつるんでいれば、饗応の100万や200万円は端金になる利益を得る。しかも、表の顔は「地区発展の功労者」で、うまくいくと、石碑か銅像までも立つ。

だが、時は流れる。戦後の日本経済発展と同時に進んできた行政主導の開発時代は終わり、結果が目に前に突きつけられている時代になった。農地や山林は荒れ放題。担い手どころか、少子高齢化が進み、日本古来の稲作さえも風前の灯火。大雨や豪雪が度々襲うと、行政はコロリと化粧直しをして、今度は、「100年に1度の規模の水害に備える」を合言葉に、100年続く「持続可能な社会」を目指すと言い始める。

どっち道、戦後の木材不足から「杉苗を植えて、資産形成、長者になれる」と行政推進をした結果、列島の山林は杉だらけ。すぎ花粉症が蔓延したが、木材の杉は見向きもされず、林業者は壊滅。山林王が大金を手にするチャンスは、谷を堰き止めた「産業廃棄物処分場」くらいなもの。それも、山の中に作れば、いずれ汚染水が低地集落を襲うのは目に見えて明らかだが、今日が必要なら、持続可能な未来のことなど、誰も知ったことではない。

100年続く持続可能な社会は、いつだって「から念仏」に終わると利口な関係者は皆知っているのだが、映像社会の発展で、見せかけだけしか理解できない大量のアホ国民には、それで十分。

ただし、実生活の現場では、少しづつ「自治会費?」「連合会費?」なんや、そんなもん、なんで払わんといかんのや? (全く、その通り、なのだ!)

今、地区ではコロナで2年間活動を中止してきた「体育振興会」がもめているらしい。3年中止してみれば、わかる。戦後から続く歴史は長いが、その経緯を知れば、もはや、活動も組織も不要になっている。

連合会も同様だ。似たような組織に衣替えしても、会費を安く軽く、「連絡協議会」程度のネットワーク主体にすれば、十分機能するだろう。時代が変わるのだから、現場から変えていかないと、行政はいつだって、最後まで、部署を残そうとする。

知ったことではない。役所は役所で考えればいいのだ。