まあ、あんこ餅のNHKの朝ドラだから、仕方がないけど、結局、口では必死に我が愛娘がこの世で一番大なんじゃ、と叫びながら、立花屋(?)再興という己の意地を目指して、男を利用しながら、娘を捨てるだけの言い訳ドラマに過ぎない。
おはぎ屋がなくても、世間は誰も困らない。
今のところ、戦死した旦那の弟の結婚の申し出を断って、親切な外人さんに走って娘を捨てて、2度目の家を飛び出す。一度めは、意地で商売を立て直そうと大阪に出て、娘の顔に一生消えない傷跡を残す原因を作り、今度は、再興を目指すと口先で言っただけの能無し兄が、信用金庫の借金寸前に姿を消した。
金を借りて逃げたのなら、追いかける意味もわかるが、何が悲しくて、姿を消した兄を大阪に追うのだ?
頭の中は、あんこ餅屋の「再興」しかないというわけで、心を通い合わせた外人さんに「女心」で行動するだけのこと。表面は、まるで自己犠牲の塊のようにドラマは展開するが、1ミリも「自己犠牲」などは、見られない。全ては、己の心や気持ちが第一優先。ひたすら目的を目指して、いきるというアメーバー的な癌細胞的生命力の物語である。
男は少なくとも「主君のため」とか「天皇陛下のため」とか言いながら、その命を投げ出してきた。いいわけで、生き延びたら、表に出ないだけのことだが、本筋を隠した言い訳が主題になれるのは、平和な時代のボケた視聴者のおかげだな。