先日やってきた妹が「あんちゃん、好きだから」とたっぷり、豆入りのかきもちを呉れた。自分のところで作った餅米を使って、作ったとぼ餅を薄く切って、かきもちにするのだが、この「切る」のが半端じゃない肉体労働。
固まりかかった餅を薄く切るのは機械じゃないと出来ないほどの力技。普通は、3ミリから厚くても5ミリ程度だが、餅屋じゃないのだから機械もないし、ついつい、妹は分厚く切る。7ミリから1センチもある。これを更に乾かすので、その硬さは石のようだ。
で、先ずは電子レンジで2枚ほどを500ワットで2分半。すると、姿は3倍以上に大きく膨らむ。今度は、それを高温の油で、じっくり狐色になるまで揚げる。少し時間をかけたら、今回は実にうまい具合に焼き上がった。
このアラレを一口食べると、もはや、市販のどんなアラレも、そのうまさは足元にも及ばない。様々なアラレを食べ比べているが、半分に及ぶものもない。1、2割の子供騙し。ただ、判っちゃいるけど、実に手間がかかるし、作れるのは多くないので、あっという間になくなってしまう。