結局たっぷり2時間、全く一人で作業をして、やっと十キロ分の大根を準備した。15センチ程度の長さに切って、たて割り、半分か4分割。明日の午後まで適当に陰干してから、麹漬けにする。
掘った大根の葉を切り落とし、雪の上に放り出して、集めてから冷たい雪水でいっぱいの第三水槽に全部放り込んで泥を洗い流す。大小極端なほどの違いのある大根は、少ないからいいが、それでも、めちゃくちゃ水が冷たい。
我慢できずに、ゴミ袋二つに詰め込んで、自宅に持ち帰る。自宅玄関脇の外の水道は、はるかに暖かい。そこで首を切り落とすなど、雪の上にまな板を置いて作業を始めると、太いのが2本、小さいのが2、3本、使い物にならない。中でも一本だけ、外見は見事な大根だが、全体に完全な空洞で、それもこの私が、見ただけで吐き気をもよおすほどの腐った中身。百姓1年生としては、今まで見たことがない。
気を取り直して、思いっきり捨て去ると、おろしやオデンように2本残して、ようやく十キロ少々を準備できた。後片付けをすると、ちょうど時計は12時を回った。
めちゃ、疲れた。畑に出ている不在の時、国交省の担当者がやってきたらしい。話はわかっているが、会いたくない。宅急便も来た。