雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

スキー王国新潟の現実

2012-12-06 08:50:01 | 日記
度々書くのですが、新潟県はスキー王国てす。

新潟県の観光はスキーに依存している部分が大きいと思います。

つまり、スキー客の減少とともに県内の観光客も減っています。

スキー人口が減っていくのは日本全体の人口減少やら、景気低迷やら、レジャーの多様化やらで、止められない向きもあります。


そんな中で、スキーをスポーツとして取り組んでいるのが私たち競技スキーヤーです。

新潟県はそういう意味でもスキー王国なのです。


ただやはりそこの部分も、なかなか厳しいものかありまして。

スキーのメッカであるこの地ですら、競技としてスキーをする子供たちは激減しておりむす。

理由はいくつか....

まずは、単純に!お金がかかる。
競技用の道具がとにかく高い!うちはアルペンですが、スキーの板か子供用でも1本10万円くらいかかり、ブーツも7万8万、レーシングスーツも5、6万。
ワックス代とて、1シーズン5万近く、その外に当然リフト券や遠征費や大会参加費が必要となります。

これが、毎年です。とくに子供は成長がはやいので大変です。

大人モデルになると1本15万くらいの板を何本も持ちます。

雪の無い季節は雪を求めて遠征に行かなければなりません。


これが、秋口ならばヨーロッパ、中国、12月になれば北海道.....
と続くのです。

中学、高校になると一般の学校であれば学業を欠席扱いにされてまで参加するという勇気が必要です。
そこが、第2のネックになります。

一部の学校以外で競技スキーを続けていくことは親も精神的にかなりの負担を強いられます。

スキー王国新潟ですらこの有り様です。スキーを競技としてやれるのはごく一部の恵まれた環境の子供たちだけなのです。それも、将来の保障などなにもないのです。

これが、スキー王国新潟のスキーヤーの厳しい現実です。