雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

農ある暮らしで心を豊かに。

2016-09-13 07:10:17 | 日記
 私のファームは、もともとは、田んぼ。でも、山なのでいつのころからか耕作放棄されていました。地主のおじいちゃんが都会の子供に引き取られ、もう管理する人もいないのです。私が借りているのはそんな土地です。もちろん、自分の家のまわりにも畑はあったのですが、当時は姑が使っていて私の自由にはならなかったので「私の畑」として、ファームが始まったのです。

 ご多聞にもれず、農地を維持していくのはなかなか大変なことです。若い世代が、農業の大切さに気付いてくれればいいのですがどちらかというと都会的生活への憧れの方が強く、食べる物は苦労して育てるより、現金収入を得てお金で買った方が安いという結論に至っているのでしょう。そのとおりだと私も思います。

 でも、この年になって感じるのは、お金で物を買うだけの生活って楽しくないっていうこと。花が好きなので、いろんな所へ花を見に行きますが、所詮それは自分のものではない、自分の庭だからこその楽しさがあることに気付きました。休日のほとんどを草取りなど、畑や庭の手入れに費やしていますが、ショッピングセンターで買い物をするよりず~っと楽しいことに気付いたんです。

 そこで採れた野菜で料理することがと~っても楽しいって気づいたんですよ、私。

 生きているっていう充実感っていうのか、暮らしが楽しくなるっていうか、

 だから、私にとって市街地で暮らす方が不便な暮らしになってしまうと思います。野菜は家の前の畑から必要なだけ採ってくればいいし、お花もたくさん咲いているのでお花屋さんもいらないし、可愛い2匹の猫、自分で殖やした金魚やメダカ、癒しの材料はたくさんあります。

 ネットが繋がっているので、欲しいものはほとんど手に入ります。もちろん、お勤めもしているので現金もあります。無いのは、借金!家のローンとか無いので、何とか2人の子供も奨学金無しで東京の私立大学に出すことが出来ました。

 田舎で、今ある家に暮らせば、子供に借金させることないんです。しかも、暮らし方も充実。めんどくさい人付き合いっていいますが、田舎のご近所は実は他人ではないんです。血縁とかではないのですが、何代も前から助け合って暮らしてきた家同士の付き合いなんです。そんなに苦痛ではないです。

 こういう楽しい暮らしをどうやった皆さんに伝えたらいいのか考えるわたくしです。