ペンギンにお魚をあげよう!

 日曜日に、動物園で「ペンギンに魚をあげよう」というイベントがあった。イベント自体は午後1時半からはじまるのだけれど、ペンギンの食べる量というのは限られているから、参加人数は30人に限られていて、その整理券が午前10時半から事務所で配られるということだった。
 ぜひとも、ペンギンに魚をあげてみたい。これは必ず10時に出かけていって、きっと整理券を手に入れようと前々から思っていたところが、都合が悪くなって、午前中には行けなくなった。
 仕方がないので、半ばあきらめながら、12時ごろに動物園に行ったら、やっぱり、もう定員になったという張り紙が事務所の扉にしてあった。
 参加はできないけれど、どんなものか見て行こうと思って、少し時間をつぶしてから、人だかりのしているペンギン舎のプールの前へ行った。
 やがて、開催時刻になると、親子連れなど子供たちを中心とした参加者が、それぞれ魚の入った小さなバケツを手にプールサイドに出てきて並んだ。プールの中で泳ぐペンギンに魚を投げて与える。要領は、池の鯉に餌を投げ与えるのと同じだ。ペンギンたちは魚がもらえることを知っていて、翼で懸命に水をかいて頭をもたげながら、催促するようにプールサイドに寄ってきた。
 十羽ほどのペンギンが、投げ入れられた魚を追って泳ぎ回った。飛ぶことはできないけれど、ペンギンたちはさすが泳ぎの名手だけあって、潜水はもちろん、ときには、あのよちよち歩きからは想像できないようなスピードで泳ぎ抜けて、イルカのようなジャンプも見せた。
 そばの飼育係の人に、いったい何時頃に整理券はなくなってしまったのですかと聞いたら、親切な人で、飼育係のほうにはそういう情報は来ていないけれど、なんなら聞いてみましょうかとポケットから携帯電話を取り出したので、恐縮して、あとで自分で事務所に聞けば済むことだと思い、丁重に断った。それを横で見ていた人が教えてくれたのだけれど、整理券を求めて早くから行列ができ、9時45分頃には定員になってしまったらしい。たとえ10時に出かけていっていたところで、間に合わなかったわけである。
 来月にも、同じイベントがある。また、次の土曜日には、ゾウにおやつをあげるイベントもある。今度こそ、朝早くに出かけていって、並ばなければならない。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )