猫も保護色?

 一枚の写真がある。ネロが一歳くらいの頃の写真で、同い年のちゃぷりの兄弟「こぷり」と「あにちゃん」もまだ家にいて、三匹が何となく集まって寝そべっている。人間でいったら、高校生くらいの男の子の友達三人が輪になっているような感じかもしれない。
 この写真を見ると、猫は保護色を意識しているのかしらという想像が、ふと頭に浮かぶ。ネロは茶虎、こぷりはサバ猫、あにちゃんは黒猫なのだけれど、ネロはからし色のカーペットの上で横になっているし、こぷりは白と黒の織り糸の座椅子の上で香箱を作っている。黒猫のあにちゃんとはといえば、ネロと同じからし色のカーペットの上でだらりとのびているのだが、あにちゃんはちょっとぼんやりしたところのある猫なので、保護色にまで頭が回っていないというのも頷ける。
 いったい猫は自分の毛色をちゃんと知っていて、その色に馴染むようなところをわざと選んでいるのかしら。それもまた猫の知られざる能力なのかしらなどといろいろ考えるのは面白いけれど、まあおそらくたまたまなのだろう。黒白猫のデビンちゃんは、黒と白が市松模様になった座布団で寝ているし、みゆちゃんは、ベージュが基調になった格子縞の毛布が好きだけれど、そういう特別な組み合わせが目につきやすいだけで、毎日観察していたら、全然毛色と関係のないところで寝ていることの方が多いかもしれない。
 みゆちゃん色の毛布と、そうでない毛布を二つ並べて、みゆちゃんがいったいどちらを選ぶか実験してみたいと前から思っているのだけれど、まだやってみたことはない。


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