望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

こんな所に濃いキャラが!

2008-11-01 13:13:52 | 演劇・舞台・小劇場
○HK交響楽団の定期演奏会に行ってきました。
久々のクラッシック演奏会。
サントリーホールがまぶしいわー 

1曲目は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
もう、うっとり。
ピアノの音色にとろける気分。

あ~、すてき~。いいな~


   ・・・楽団員の人たち、キャラ濃いな~。


おっとっと。演奏に集中しなきゃ 


   ・・・でも、ホント、濃いわぁ。
    このまんま芝居の舞台に上げても、十分通用するな・・・。


あ~~。至福の音色。うつくしいわぁ~ 


   ・・・あのコンマスは、芝居どころか、
   ミュージカルの舞台でも濃すぎるな・・・。
   日常生活で目立たないのかなぁ。 


ああ~~

   あれっ?

     ・・・もう終わっちゃった?
 
な、なんか、
半分くらいしか聴いてなかったような・・・

あーー、大失敗!

損し・・・お?

  お?
    おおお?  

 
反省したのも束の間、
また新たなネタを見つけてしまった私。

  それは・・・、

演奏と演奏の合間。
そのわずかな時間に見せる楽団員の素の表情  

これがまた!
いつまで見ていても飽きないほど面白かったのです 


指揮者を冷ややかな目で見ている人。
(この指揮者のやり方が気に入らなかったんだろうな)

隣の人と、ものすごく楽屋っぽい崩れ方で喋っている人。
(正装でその姿は似合わないぞ~)

一点を見つめて動かない人。
(演奏がうまくいかなかったの?)


もちろん、無表情の人が圧倒的に多いのですが、
無表情は無表情なりに、まあ、その顔の雄弁なことよ 

先輩後輩の関係。
合う人、合わない人など、
なんとなく浮き上がって見えてくるんです。


うわー、リアルだーー 
いつも舞台の上で「演じる」ものばかりを見てきた目には、
それがものすごく新鮮でした。

もちろん、お芝居はリアルではなくリアリティー。
このリアリティーに近づくために、みんな死に物狂いで頑張ります。

でもやっぱり、リアル(本物)にはかないませんね。
何もしてなくても、見てて飽きないんだから。
すごいものです。

 
プロのオーケストラの楽団員として、舞台慣れしている分、
人に見られていても、
平気で素に近い姿でいられるんでしょうが、
こういう人たちって、かなり珍しい存在です。

普通は人に見られていたら、
意識しちゃって、素は出せませんから 

みんな、あまり幸せそうに見えないところが、
ちょっと気になったけど(余計なお世話!)、
表情、動き・・・いろいろ研究させてもらいました 
 

もしこのシチュエーションを、お芝居として役者がやったら、
もっともっと嘘くさくなるだろうなー。
ま、事実じゃないんだから、当たり前なんだけど。

でもそれならば、
自分たちの目指しているリアリティーって、何なんだろう?

リアリティーは、どこまでリアルに近づけるんだろう?

いや、芝居は、リアルではなくリアリティーだからこそ、
芝居なんだよな~。

だからこそ、時には、
リアルを超える名演が出たりするんだ。

うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅむ 
堂々巡りになりそうだ・・・。

え?  

  ・・・拍手?

え? 1曲終わっちゃったの?

  ・・・今の曲、なんだった?  
 
あーーーん  

私のバカぁぁぁーーー。

こんな時くらい、芝居を忘れろ~~~っ 

コメント
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