イマドキの若いモン

このところ、稽古場の中は、
完全に、昭和20年にタイムスリップしています。

みんな、自分が調べたことや、
見つけた資料などを教えあって、

それを頭ではなく、
体の中に入れようと、
懸命にイメージを膨らませています。

私の役は、昭和64年の人間なんですけど、
小さい頃は戦争中だった設定なので、
やはりイメージの共有は必要なんですね。



そして・・・、

素直に思います。

大変だったんだなぁ・・・って　



私の若い頃、
親の世代は、全員、戦争経験者でした。

そして、私たちは、どこへ行っても、
そんなオジサンオバサンから、

「イマドキの若いモンは　」

と言われ続けました。


ま、どの時代でも、
この言葉は必ず言われるものですけど、
（大昔の洞窟の字を解読したらそうだった、とかね）

ホンットに、私たちの時代には、もう、

完膚なきまでに　コテンパンに
これでもかっていうほど　しつこく　うるさく

言われました。


言われたら面白くないし、
こっちは生意気盛りだし、

「なにヒガんでるのよ」
てな気分で見ていたのですが・・・、


今になって思います。



戦争の苦労など、なーんにも知らずに、

食べたいものを食べて、
やりたいことをやって、

好き放題に生きている若者って、
やっぱり許せなかったんだろうな、って。



・・・そんな人たちの生き様を、
私たちが、どこまで表現できるんだろう。

・・・そんな人たちの言葉を、
私たちが、どこまで伝えられるんだろう。


こうやって考えて考えて、
自分の中を掘り起こしたとき、

何が出てくるんだろう。


まだまだ、問いかけは続きます。