稽古場の道具ネタの最後は、
このムーミンで。
私はこいつに、
稽古場でエライ目にあったんです。
おっきくて、さわり心地が良くて、
舞台でもずいぶん活躍していましたが、
あるとき、誰が思いついたか、
主宰の代役に、この子が寝てたんです。
そのシーンが、ここ。
生きようという意欲を失って、
リハビリもやらない大原に、
雑談をしながら、
「さぁ、身体を起こして下さい」と訴えるシーン。
夫への愛情が見えなきゃいけないけど、
やりすぎるとクサくなるので、
毎回バランスを取るために、
特に緊張感を持っていたシーンだったのですが、
こんな・・・、
こんな・・・、
いいシーンに!
何のタタリか、あいつが寝てたのです。
夫の代わりに!
いや、最初は何とも思わなくて、
普通に台詞を喋り始めて、
で・・・、
何かの拍子に、
ふ、っと、目が合ってしまった!
「う・・・・・・」
ここまで一気に、
集中力と緊張感がぶっ飛んだことって、
なかったんじゃないだろうか
でも、芝居は続けるしかないので、
とりあえず台詞だけは出したものの、
・・・ただ出しただけ。
可愛いと思っていた、この目が、
邪悪な目にしか見えなかった!
それ以来、この子を見ると、
なんとなく目をそむけるようになりました、とさ(笑)
ということで、
稽古場の道具ネタも、これでおしまい。
明日からやっと劇場に入ります!
(つづく)
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