<つれづれに、あとちょっと・4>
――初稿と決定稿のドンガラガッシャーン――
机の中から、こんなものを見つけました。
一番最初にいただいた台本=初稿の1ページ目です。
役名と役者名の書いてある表紙ですね。
本当ならこの下に90頁近い台本があるはずなんですが、
今はありません。
いや、あることは、あるんですが・・・。
実は決定稿がデータで送られてきたときに、
とりあえず、これの裏を使ってプリントしちゃった!
なもので、裏に初稿、表に決定稿が、プリントされてます。
ある意味、これの方がレアかな?(笑)
今見てみると、初稿の表紙にちゃんとありますね~。
太字でしっかり「暫定」の文字が。
*
思い起こせば、11月に初稿が送られてきて、
そして12月にドキドキわくわくの顔合わせ。
その時には、
本番で夫役だった渡辺さんが息子役でした。
クラウドファンディングのリターンで、
初稿台本を持っておられる方はご存じと思いますが、
内容は完璧なまでに変わったんですよね。
でも最初の顔合わせのときには、
私たちもあの初稿台本で読み合わせをしました。
その時に、隣の席にいた渡辺さんに、
(その時は息子になると思っていた)
「かなり変わるんでしょうかね」
みたいな話をしたら、
「まるで変わるかもしれませんよ」
と言われ、
作・演の三上さんにも、
「くれぐれもこれを覚えたりしないでください。
覚えても無駄になると思うので」
と言われました。
でもね、私の経験から言えば、
初稿と決定稿って意外に変わらないんです、普通は。
人間の頭って、いったん最後まで作っちゃうと、
そこから抜け出すのが難しいから。
*
だから・・・私は覚えました。
なぜなら、私の場合、とにかく早く覚えなきゃ、
どうしても1人遅れるんです。
年齢も、もちろんあるけど、それだけでなく、
私、感覚役者なんです。
つまり、台本を読みこんでシーンを構築していく、
という作り方が苦手で、
稽古を重ねていくうちに、なーんとなく見えてくる、
という効率の悪い作り方しかできないんです。
だから・・・、
どんなに無駄になってもいいと、
ほとんど覚えました。
そしてやっぱり、無駄になりました(笑)
そして新たな台本で、
やっぱり、かなり遅れてしまった・・・。
皆さん、ごめん!
<つづく>
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