<つづき>のはずが、ずいぶんと間が開いてしまいました
とりあえず、つづきだけ終わらせます!
「?」な方は、3本前の記事をご覧くださいm(_ _)m
・・・・・・・・・・
おっかない先輩とのダブルキャスト。
それも主役のため、ほとんど出ずっぱりの上、
やたらと着替えなきゃならない役で。
一瞬、舞台袖に入って、すぐに着替えて出る、
その繰り返しだったんです。
これが怖くて怖くて、
なんとか着替えの時間を短縮できるように、
最初から何枚も衣装を着こんでおいて、
それを順番に脱いでいくような衣装プランにしました。
すると、先輩はそれが気に入らないんですね~。
「そんな手抜きをしないで、
きちんと素早く着替えられるのが役者でしょうが!」
とでも言いたげに、
自分は毎回凄まじい速さの複雑な着替えをやって、
稽古場で、私たちに見せつけていました。
そして、いよいよ本番。
先輩が主役の時には、裏の私はアンサンブルで出ていたのですが、
(もちろん私が主役のときには、先輩がアンサンプル・・・これも怖かった)
アンサンブルでの出番が終わって、
袖から舞台を見てみると、
あるシーンで、なぜか先輩がパジャマを着てる。
あれ?どうしてだろう。
ここは外に出かけるシーンなのに・・・。
そして、そこからカーテンコールまで、
ずっとパジャマのまま。
そこで気がつきました。
なんと先輩、間違えたんだ!
ベテランで、普段、ミスは絶対にしない先輩が、
どうして、こんなとんでもない間違いをしたのかわかりませんが、
ワンシーン早く着ちゃったんですね、パジャマを。
その後も着替えはあったのに、
あまりに複雑なプランを作っていたために、
やり直しがきかなかった。
それも早替えの場合は、たいがい、
「介錯」と呼ぶお手伝いを頼むものなんです。
つまり、その時に出番のない共演者が、
上着を持って、背中から着せたり、
次に着るものを手渡したり。
これでがぜん、早くなります。
今回の「見よ」のときの私の早替えも・・・って、
これは後にしておきますが、
でも、それをやらなかったんですね。
ダブルの裏の私は手が空いていたのに、
私に手伝ってもらうなんて、
プライドが許さなかったんでしょう。
あのとき、誰かが介錯についていたら、
たぶん、なんとかなったんでしょうけどね。
しかし、何を言おうが、
やっちまったものは取り返しがつきません。
そして、
あとで我々後輩たちが喜んだのなんのって(笑)
ね~、あんなギリギリの無茶な早替えを、
私たちに見せるために頑張ってさ~。
結局、本番でチョンボするんだからね~。
いつもおっかない、イヤな先輩の大失態に、
後輩たちは、裏でガッツポーズ!
もちろん私は、確実に1枚ずつ脱ぐスタイルにして、
問題なく本番を終えました。
その後の先輩の機嫌の悪かったことといったら(笑)
今、あの先輩、どうしてるのかな~。
・・・と、遠い目になったところで、
ホントに、近いうちに、
「見よ」のウラ話、書きますね!
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